直近でデビューした予想家や、これからデビューを迎える予想家が自身の予想法などを紹介。『ウマい馬券』での活躍が期待されるスター候補に、本人自ら綴っていただきました!
この度、予想家デビューすることになりましたチャックと申します。

「チャック」氏
著名な予想家の方々と同じ土俵で予想を提供できること、大変嬉しくありがたく思います。
競馬を始めたのは、6年ほど前でしょうか。友人に誘われて始めました。
初めて馬券を買ったのはブラストワンピースが勝った有馬記念。なんと当たってしまい、勝負事が好きでもあったので、それ以降毎週のように買っていました。
でもそんな都合のいいようには行きません。知識もあまりない状態でやっているわけですから、次第にマイナスが増えていくことになります。。。
競馬で勝つにはどうすればいいのか。
何かを研究することは好きなので、競馬と真剣に向き合いました。
競馬は控除率があるので、マイナスサム・ゲームですし、また、レース途中で損切りも出来ません。
ただでさえ儲けるのが難しい。回収率100%でも凄いことです。
研究していく中でたどり着いた答えがダートのレースに絞るということでした。
【ダートに拘る理由】
一言で言うと回収率を出しやすいと考えているからです。芝にはない期待値を取れるレースが存在します。
その根底にあるのがキックバック(前の馬が蹴る砂)の存在です。
キックバックは大抵の競走馬にとってはしんどいもので、パフォーマンスの下げに繋がると思っています。
レースによっては、人気馬でもキックバックの影響を受けない形での競馬(逃げや番手など)でしか好走していない場合があります。
そういった馬はキックバックを受ける形になると飛びやすいです。しかも大敗してくれるので、次走以降はオッズをもらえます。
ただ、キックバックを受けて負けた馬は力負けではないので、キックバックを受けずに運べると一変しやすいです。
これを次のように馬券に生かすことで期待値を取れます。
・キックバックを受けない形で好走してきた人気馬がキックバックを受ける競馬を強いられそうなとき
⇒飛ぶことを予想して、他馬から買う。
・キックバックの影響で凡走した人気薄の馬がキックバックを受けない競馬が出来そうなとき
⇒好走出来ると予想して、当該馬から買う。
キックバックの影響があるダート戦ならではですが、これが競馬で一番期待値が取れるパターンだと思っています。
他にもダートには以下のような特徴があって、回収率を出しやすい要因と考えています。
・牡馬が有利 重賞などの上のクラスの混合戦では牡馬しかいないことが結構あります。ダートは牝馬に比べて馬格に恵まれる牡馬が圧倒的に有利です。ですので、混合戦から牝馬限定戦での条件変わりは好走しやすく期待値が取れます。
・トラックバイアスがない 芝では、開催が進むにつれ、コース変わりもしますし、刻々と伸びる箇所が変化する傾向にあります。
例えば、「外伸びだけど内側二列目だけはまだ伸びる」といった状況です。ここまでくると運の要素が大きくなってしまう気がします。
ダートでは、「乾いた馬場では、外から被せられる外が有利。湿った馬場では、時計が速くなることと、キックバックの影響が軽減されることで、内が有利」が基本になります。トラックバイアスが発生することは滅多にありません。
【予想スタイル】
前述したキックバックの影響を受けずに運べそうな馬を選ぶ予想ではありません。
あくまで参考情報の一つであり、予想は、他にも展開・適性・能力・騎手相性で総合的に行います。
・展開 ペースを予想してどのポジションの馬が有利に競馬を運べるか判断するものですが、これが一番大事だと思います。
レース回顧をしていても勝因や敗因を展開で説明できることが多いように感じます。
また、先ほどのキックバックの話と繋がるところもあります。
例えば、「キックバックが苦手な馬が内枠に入っていて、外にテンが速い馬がいる時」は、被せられないように無理に出して行く必要があるので、ハイペースになりやすかったりします。
芝では外が速そうだから控えてもいいかと思っても、ダートではそれが許されない状況が起こります。
・適性 これは主に馬の小回り適性、ペース適性、馬場適性を指しています。
小回り向きの器用な馬か、大箱向きの不器用な馬か。
スローペースが得意か、ハイペースが得意か。
乾いた馬場が得意か、湿った馬場が得意か。
といったものです。
・能力 戦ってきたメンバーや今までのレース内容から対象レースにおいて馬券内に入れる力があるかどうか判断します。
ですので、例えば、先行有利と見ても、能力的に厳しいと思った先行馬は買わない場合があります。
・騎手相性 馬やコースと騎手の相性を指しています。
馬にはズブイ馬や前半は脚を溜めないと終いの脚が使えない馬など様々おり、コースにもインをロスなく運ぶのが有利なコース、外を回してもロスが少ないコース、捲りやすいコースなど様々あります。
騎手にもテンに出して行くのが得意な騎手、差し競馬が得意な騎手、インをロスなく運ぶ騎手、多少ロスがあっても早めに仕掛けにくる騎手などなど多様なタイプがいるので、それらが互いにフィットするかどうか判断します。
【最後に】
ダートは芝のレースに比べると重賞の数も少ないですし、注目度は低いと思います。
レース自体も芝の方が勝ち時計も上りのタイムも速いですから、迫力があると感じます。
ただ儲けるにはダートの方が簡単だと確信しています。
ダートのレースを買ってみようかと思われた時に、見ていただけるように精一杯頑張ります。
皆さま、これからどうぞよろしくお願いいたします。
(チャック)