1頭が馬券に絡んでくるか否か
今年の菊花賞には20頭が登録しているが、前走2勝クラスに出走していた馬が6頭(勝ってきた馬は4頭)、1勝クラスを勝ってきた馬が4頭いるので、これらの馬たちの中から出走権を得る馬は確実に出る。
過去10年の前走2勝クラス組は[0-1-4-35]、1勝クラス組は[0-0-0-5]なので基本的には厳しいはずなのだが、出走中に占める割合がこれだけ高いと、なにかしらが好走する可能性はある。
過去に前走1〜2勝クラスの出走が多かった年はどれだけあるのか、改めて調べてみよう。菊花賞の時期が前倒しされた2000年以降を対象とする。
まず、前走1勝クラス組は同期間通算で10頭しか出走しておらず(勝ってきた馬9頭、負けてきた馬1頭)、1頭も馬券に絡んでいない。複数出走は00年の3頭と22年の2頭があるが、なにしろ馬券に絡んでいないので参考にならない。
前走2勝クラス組は同期間通算で[2-2-7-89]。うち前走3着馬が1頭馬券に絡んでいる(01年2着マイネルデスポット)が、馬券に絡んだ他の10頭は前走を勝っていた。
そこで「前走2勝クラス勝ち」のみを対象にすると、同じ年に該当馬が最も多く出走したのは10年と21年の5頭で、このときはともにその中から3着馬が出ている。
今年の場合は最大4頭だが、4頭だった年は06、07、08、16、19年が3着以内なし。14、17、18年は1頭が馬券に絡んで、すべて3着だった。該当3頭の年は11、12、15、22年が3着以内なし、04、09、20、24年は1頭が馬券に絡んだ。こちらは勝ち馬2頭と2着馬1頭が出ている。
ある程度「数の論理」は通用しそうだが、出走3〜4頭だと「1頭が馬券に絡んでくるか否かが五分五分」くらいの感じだろう。しかも、複数が馬券に絡んできた年はない(該当1〜2頭の年にも無い)。
となると、前走2勝クラス組はシルシでいうと△、3連複フォーメーションだと3列目のみに置く(複数が絡む買い目を作らない)くらいがちょうどよいということになる。上がり馬に期待したくなる菊花賞だが、過去の事例からはそのような結論になる。