こちらのコラムでは、俺プロ出身のYUTA氏が当週の重賞有力馬を診断。「あり」か「なし」かの2択でジャッジします。
今週YUTA氏が注目したのは、東京競馬場で行われる天皇賞(秋)(GI)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!
3歳牡馬が好走した年の特徴とは?
まずはコースの特徴について。
東京芝2000mは1コーナー奥のポケットからのスタートで、2コーナーまでの距離が非常に短いことから、ポジションを取りやすい内枠が有利となり、反対に外枠は不利となりやすい。また、大箱で直線が長いコースということもあって道中はペースが緩むことが多く、概ねラスト3~4Fの勝負で瞬発力が問われやすいコースとなっている。
次にレース傾向について。
各路線のトップレベルの馬が集まってきてハイレベルな一戦になりやすいということもあり、上位人気馬の好走率が非常に高く、過去10年の勝ち馬は全て3番人気以内であり、1番人気の馬に限れば[7-1-0-2]と安定感抜群なので、過度な穴狙いは禁物と言って良さそう。
また、瞬発力が問われやすいコースだけに、速い上がりが使える馬の好走も多く、過去10年の3着以内好走馬延べ30頭中16頭が上がり2位以内の脚を使っていたように、末脚性能の高さは重要な要素となっている。
さらに、今年は皐月賞馬のミュージアムマイル、日本ダービー2着馬のマスカレードボールという2頭の3歳牡馬が出走してくることもポイントとなってきそう。過去10年で3歳牡馬が出走したのは2022年、2021年、2019年、2017年、2015年の5回だが、3着以内に好走したのは2021年と2022年の2回。これらの年の共通項として挙げられるのは、3歳牡馬のレベルが高い年であったということ。
上の表は過去10年における古馬混合の芝のオープン特別、リステッド、重賞での3歳牡馬の成績(天皇賞(秋)前日まで)をまとめたものだが、2021年と2022年は他の年と比べても好走率が非常に高くなっているのが見て分かる。
となると今年の3歳牡馬のレベルはどうなのかという話になってくるが、現段階で[1-2-3-16]と正直目立った数字ではない。ただ、皐月賞5着、日本ダービー4着のサトノシャイニングが毎日王冠で3着と好走したので、その馬に先着してきた2頭なら通用する可能性は十分あるとみても良さそうだ。
【上位人気想定馬ジャッジ】