フランス・ドーヴィルに本社を置くアルカナ社より、netkeibaの読者の皆様だけに限定のコラムをお送りいたします。
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注目の繁殖牝馬をご紹介
ヨーロッパ競馬産業における冬の風物詩とも言える一大イベントが、間もなく、クリスマス・イルミネーションで彩られたドーヴィルで開催されます。世界中のホースマンたちが注目する「アルカナ・ディセンバー繁殖セール」は、12月6日から9日までの4日間行われ、繁殖牝馬、現役牝馬、当歳馬など、合わせて1000頭近い馬たちが上場される予定です。
血統・実績ともに申し分ない馬たちが上場されるマーケットだけに、出身馬の実績も輝かしいものがあります。たとえば、今年のG1デューハーストSを制したゲワン、「サイゲームス」が冠スポンサーとなったG1パリ大賞典を勝ったルファール、そしてG1ヴィンセントオブライエンナショナルSを制したザヴァテリらの母馬たちは、このセールで購買された牝馬たちです。
また、オーストラリアのチャンピオンホースで、今シーズンも既に3つのG1を制しているヴィアシスティーナや、日本のGIフェブラリーSで2着に好走したサンライズジパングの母もまた、このセール出身馬です。
さらに、昨年のセールにて購買され、アメリカで現役を続行したエクセレントトゥルースが、今年7月にサラトガのG1ダイアナSを制しました。このセールの出身馬は、ワールドワイドな活躍を見せているのです。
特に、初日夜に行われる「パート1」には、その血統背景に世界的名馬が名を連ねる、選りすぐりの牝馬たちが上場を予定しています。注目馬は以下です。
上場番号191番:アマレナ
日本におけるGI勝ち馬シュネルマイスターの母の父はソルジャーホロウですが、本馬はそのソルジャーホロウの産駒です。リステッド勝ちの実績がある本馬は、ウートンバセットを受胎しています。
上場番号193番:プルマージュ
名種牡馬ドバウィを父に、G1勝ち馬プルマニアを母に持つ本馬。シンエンペラーの父として知られるシユーニを受胎しています。
上場番号200番:シンプルマジック
G1勝ち馬サジールの母。今年のブリーダーズカップジュベナイルターフを制したグスタードの父であるスタースパングルドバナーを受胎中です。
上場番号204番:アーティフィックス
準重賞勝ち馬アラウンドミッドナイトや、重賞入着馬フレーズデボワの母。ザラックを受胎しています。
上場番号207番:リリーハート
自身が準重賞に勝ち、重賞で入着しています。父ガリレオの本馬は、ウートンバセットを受胎しています。
上場番号211番:マージーズミュージック
重賞勝ち馬ミスターハリウッドや、2026年の欧州3歳クラシック路線で有力視されているアラプロシェンヌの母。2025年の欧州リーディングサイアー・ナイトオブサンダーを受胎しています。
上場番号213番:ウィラメットヴァレー
トップサイヤーのキングマンを受胎中。近親には、日本でブラックタイプを獲得している馬もいる他、ザユナイテッドステイツ、ハイドレンジア、ワールといったG1勝ち馬がいる、名門ファミリーの出身です。
上場番号217番:ジャストビフォア
父は米国の三冠馬ジャスティファイ。BCジュベナイルフィリーズターフ勝ち馬ピッツァビアンカを近親に持つ良血牝馬。現在はセントマークスバシリカを受胎中です。
上場番号248番:ワイドウェスト
父は世界的な名種牡馬フランケルで、ジャスティファイを受胎しての上場です。本馬自身は米国で走り、特別ローアS(芝5F)を含めて短距離戦線で3勝をあげています。JpnIジャパンダートダービー勝ち馬ダノンファラオが出ている牝系を背景に持ちます。
血統好きの競馬ファンの皆様には、読み物としても楽しんでいただけるのが、アルカナ・ディセンバー繁殖セールの上場馬カタログです。
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