こちらのコラムでは、俺プロ出身のYUTA氏が当週の重賞有力馬を診断。「あり」か「なし」かの2択でジャッジします。
今週YUTA氏が注目したのは、中京競馬場で行われるチャンピオンズカップ(GI)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!
ギアチェンジ力が重要
まずはコースの特徴について。
中京ダート1800mは序盤上り基調となっており、また、1コーナーまでの距離も短めなので、前半はペースが上がりにくく、概ね坂を下り始める残り1000m辺りからペースアップする傾向にある。そして、3〜4コーナーは下り坂かつスパイラルカーブとなっていることから、外を回す馬は膨らんでロスが大きくなり、内目を立ち回れる馬が有利になってくるコースである。
次にレース傾向について。
内目を立ち回れる馬が有利なコースだけあってやはり内枠の台頭が多く、過去10年の3着以内好走馬延べ30頭中16頭が3枠以内の馬だった。その一方で、6枠より外の馬は[2-4-2-48]と振るわず、好走した8頭中6頭は3角5番手以内に付けて距離ロスを最小限にした馬だったので、基本的に外枠は割り引いて考えた方が無難と言える。
また、過去10年中9年でラスト3F目から2F目にかけて加速ラップとなっているように、コース形態上直線に入ってからのギアチェンジを求められやすいこともあってか、上がり上位の馬の好走も目立っていて、過去10年で上がり2位以内の馬は[8-7-2-10]と非常に好走率が高くなっている。
さらに、直線でギアチェンジを求められるということはつまり、芝レースで必要とされるような能力を求められているとも言え、過去の好走馬を見てみると、父か母父が芝のGIで勝利していたり、自身が芝のレースで勝利経験があるような馬が多かった。
そして、チャンピオンズCの主なステップレースとしては、南部杯、JBCクラシック、みやこS、武蔵野Sが挙げられるが、これらの組の成績についても見てみると、以下の表のようになる。
見ての通り好走馬の大半が南部杯組とJBCクラシック組で、武蔵野S組とみやこS組は勝ち馬が一頭もいないように苦戦が目立っており、これはJpnIの方がやはり強力なメンバーが集いやすく、GIIIはメンバーレベルが高くなりにくいということが主な要因と考えられるので、軸はJpnI組から選ぶのが得策となりそうだ。
【上位人気想定馬ジャッジ】