スマートフォン版へ

netkeiba

【三浦皇成騎手・第3回】「自分がこれでは失礼だな…」──17年越しの“GI未勝利”という重荷からの解放

  • 2025年12月10日(水) 18時02分
“VOICE”

▲三浦皇成騎手の短期連載第3回!(撮影:福井麻衣子)


スプリンターズSで悲願のGIタイトルを獲得した三浦皇成騎手。そんな彼が“GIジョッキー”となった今、自らの言葉で紡ぐ「今だからこそ話せる」エピソードを語る短期連載です。

第3回の今回は、“騎手・三浦皇成にとってのGI”について。120回以上の挑戦で届かなかったGI勝利。メディア・ファンからの期待に悩んだ日々もあったといいます。しかし、そこからの解放が悲願達成に大きく繋がったのだとか。そのきっかけとなった出来事とは一体──。

(取材・構成=不破由妃子)

「余計なことは考えず、馬と向き合う」──自らの心境の変化


──「何度も何度もGIを勝つ夢を見てきた」というお話から、皇成さんがいかにGI勝利を渇望していたか、痛いほど伝わってきました。それと同時に、その現実が“重荷”になっていたのではないかと。

三浦 正直、重荷でしかなかったかもしれませんね。GIに騎乗するたびに「今度こそ」みたいな取材を受けて、「僕じゃなくて、馬をフィーチャーしてくれよ」と思っていた時期もありました。ただ、ここ1、2年ですかね、そこに囚われているのは自分であり、焦りを感じているのも自分。そこは切り離して考えなくちゃダメだと思うようになって。

──何かきっかけがあったのですか?

三浦 カーネリアンとラムジェットで海外に行かせていただいたことが大きいです。(ラムジェットを所有する)ノースヒルズの前田幸治オーナーにしても、僕を信じて、勝つために依頼してくださっている。ウインの岡田義広代表も、もちろんそうです。こんな僕でも

続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1989年12月19日、東京都生まれ。競馬学校同期には、伊藤工真と大江原圭らがいる。2008年に美浦・河野通文厩舎からデビュー。ルーキーイヤーは8月に函館2歳Sで重賞初制覇を挙げるなど白星を重ね、当時武豊騎手が持っていた新人騎手最多勝記録・69勝を上回る91勝を挙げた。その後もコンスタントに重賞タイトルを獲得していき、2025年9月28日にスプリンターズSをウインカーネリアンとのコンビで制し、127回目の挑戦で悲願のGI初制覇を挙げた。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング