こちらのコラムでは、俺プロ出身のバフンウニ氏が当週の重賞注目馬についての見解、さらに平場予想でも使える馬券テクニックを紹介。特別登録時点での独自指数も併せて公開します。
今週バフンウニ氏が注目したのは、阪神競馬場で行われる阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!
重賞勝ち馬不在
牡馬の2歳GIは朝日杯FSとホープフルSの2つがあることによって出走馬が分散するのに対し、牝馬限定の2歳GIは一つしかない。さらに、阪神JFは多くの馬にとっての大目標である桜花賞と同じコースで行われることもあり、レベルの高いメンバーが集まりやすい。
ただ、今年の場合はアルテミスSを勝ったフィロステファニが屈腱炎で引退、ファンタジーSを勝ったフェスティバルヒルは骨折で回避し、登録馬の中に重賞勝ち馬が1頭もいないという珍しい事態になった。ちなみに、重賞勝ち馬が1頭も出走しない平地GIとなると、1997年の阪神3歳牝馬S(現:阪神JF)以来28年ぶりとなる。
それでも、前走でOP特別や1勝クラスで強い勝ち方をしてきた馬や、重賞で善戦してきた馬もいるだけに、上位層のレベルが低いとは限らない。
後にGIで活躍する馬と1勝馬が同じレースで走り、出走馬間の実力差が大きくなりやすいのも2歳GIの特徴であり、過去のレース内容からしっかり能力を見極める必要がある。成長途上の2歳馬のレースで、しかも近走よりも一気にメンバーが強化されるだけに、過去のレースよりパフォーマンスを上げられるかという点も重要。
2歳重賞では大型馬>小型馬
芝の2歳新馬戦の馬体重別成績を見ると、軽量馬の方が回収率が高い。理由としては、軽量馬の方が仕上がりが早い傾向にあることや、新馬戦はスローペースになりやすいため、持続力よりもギアチェンジ性能が求められやすいことが考えられる。
ただ、2戦目以降はこの傾向が逆転し、重賞においても完全に大型馬有利の傾向がある。仕上がりの早さやスローペース適性を武器に勝ち上がってきた小型馬に対して、大型馬ながら早くから勝ち上がってきた馬はさらにパフォーマンスを上げてくる可能性が高く、馬券妙味の観点からはそちらを積極的に買いたい。