こちらのコラムでは、俺プロ出身のYUTA氏が当週の重賞有力馬を診断。「あり」か「なし」かの2択でジャッジします。
今週YUTA氏が注目したのは、阪神競馬場で行われる阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!
高速決着への対応が鍵
まずはコースの特徴について。
阪神芝1600mは向正面半ばからのスタートで、最初のコーナーである3角までの距離が長めなので、前半3Fはある程度ペースが上がりやすいが、コーナーに当たる中盤の2Fで一旦息が入ることが多く、ラスト3Fで再び加速して直線勝負となり、瞬発力が問われやすいコースとなっている。
次にレース傾向について。
馬格に恵まれている馬の好走が多くなっており、馬体重の軽い馬が不振傾向にある。
上の表は京都開催だった昨年を含む過去10年の馬体重別成績をまとめたものだが、勝ち馬は全て460Kg以上あった馬であり、460Kg未満は3着以内こそ12頭いるものの、好走率という点では低くなっているのが見て分かる。
これは2歳戦らしく短距離で実績を残してきた馬が多く出走して前半からある程度ペースが流れる上に、近年は決着時計も速くなってマイル戦らしいスピードが求められるので、馬格があることがアドバンテージになりやすいというのが主な要因と考えられ、特に4番人気以内で460Kg以上あった馬は[9-2-3-8]と抜群の成績を残しており、今年も該当馬がいれば重視すべき存在となってきそう。
また、好走馬の大多数がキャリア3戦以内の馬であることも特徴的で、4戦以上の馬は過去10年で[0-1-1-47]と好走率が非常に低くなっており、このレースにおいてはキャリアを多く積んできた馬=早期に勝ち上がることができず、GIレベルでは素質に疑問符がつく馬という認識を持っておいた方が良さそうだ。
以上のことをふまえて今年のメンバーを見てみると、重賞勝ち馬が一頭もいないという異例のメンバー構成となっており、さらに上位人気が想定される複数の馬が440Kg未満の小柄な馬でもあるので、現時点では一波乱あってもおかしくないとみている。
【上位人気想定馬ジャッジ】