
▲競馬関係者たちの目から見た『ザ・ロイヤルファミリー』とは!?(撮影:大恵陽子、(c)netkeiba)
いま話題沸騰中のドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」。山王耕造オーナーが所有した競走馬の産駒・ロイヤルファミリーとともに子息・耕一らが有馬記念優勝を目指すストーリーは競馬ファン以外の一般層にも注目を集めています。
もちろん、視聴者は競馬関係者にも。トレセンや競馬場で「こないだのあのシーン、見た?」と話題になることもあるほどです。
いよいよ今週末に最終回を控え、netkeibaでは騎手・調教師にアンケートを実施。「好きなシーン」「好きな登場人物」「感動した場面」「最終回予想」など、それぞれにドラマ愛を語っていただきました。
※一部、これまでの放送回のネタバレがあります。まだご覧になっていない方はお気を付けください。
※五十音順
(取材・構成=大恵陽子)
秋山稔樹騎手

▲秋山稔樹騎手(撮影:大恵陽子)
栗栖栄治というキャラクターが好きです。筋が通っていて、アツさも冷静さもあって、品のある大人。カッコよくて、年を取ったらああいう大人になりたいです。
好きなシーンは、ロイヤルイザーニャで初めて勝った場面。栗栖栄治は験担ぎで腕時計をしていましたよね。ドラマのように上手くいくことはなかなかありませんが、初勝利は馬主さんにとっても僕たちジョッキーにとっても思い入れが深く、後々まで記憶に残ります。あのシーンは自分のことも思い出して、ウルッときました。
重賞勝ちがアッサリ描かれていましたけど、出走するだけでも大変なレース。重賞を勝つまでの道のりをシーズン1にして、有馬記念はシーズン2でもいいくらい、もっとじっくり見たいドラマです。
ドラマでこうして競馬を取り上げてもらえることはとても嬉しいです。ギャンブルという要素は切り離せませんが、野球やサッカーのように一つの娯楽として認知してもらえるようになってくれたら嬉しいです。その一歩がこのドラマだと思います。ドラマを見て牧場やトレセンで働きたい、馬を所有してみたいと思ってもらえたらプラスになると思います。
小崎綾也騎手

▲小崎綾也騎手(撮影:大恵陽子)
高杉真宙さん(佐木隆二郎騎手役)は演技が上手くて、あの雰囲気がすごくジョッキー感があります。
各シーンでも、たとえば後ろに置いてある写真など細部にまでこだわりを感じます。取材をしっかりして、内部の人の意見を聞いて制作されたんだろうなと感じます。
最終回のタイトルが「ファンファーレ」なので、どんな最終回になるかなぁと色々と考えています。有馬記念のファンファーレになるのかなと思うんですが、有馬記念でロイヤルファミリーには誰が乗るんでしょうか。野崎翔平か佐木隆二郎か。個人的には翔平がいいです。
小牧加矢太騎手