こちらのコラムでは、俺プロ出身のYUTA氏が当週の重賞有力馬を診断。「あり」か「なし」かの2択でジャッジします。
今週YUTA氏が注目したのは、阪神競馬場で行われる朝日杯フューチュリティステークス(GI)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!
高速化の影響
まずはコースの特徴について。
先週の阪神JFの回でも述べたが、阪神芝1600mは向正面半ばからのスタートで、最初のコーナーである3角までの距離が長めなので、前半3Fはある程度ペースが上がりやすいが、コーナーに当たる中盤の2Fで一旦息が入ることが多く、ラスト3Fで再び加速して直線勝負となり、瞬発力が問われやすいコースとなっている。
次にレース傾向について。
2017年にホープフルSがGIに昇格して以降、翌年のクラシックを見据える中距離馬はそちらに出走するケースが増え、朝日杯FSはマイル以下に適性があるような馬がメンバーの大半を占めるようになった。
その結果、序盤から速いペースで流れることが多くなり、特に阪神開催過去5年では前半3Fが最も遅くても34.3であるように、追走力が求められるようになってきている。
また、前半からペースが流れて決着時計も速くなることで、ロスなく立ち回れる内枠が有利になりやすく、一方で外々を回らされるロスが響きやすい外枠は苦戦傾向にある。
上の表は阪神開催過去5年の枠順別成績をまとめたものだが、見ての通り好走馬の大半は4枠以内の馬で、5枠から外の馬は好走率が低くなっており、当日の馬場とメンバー次第ではあるが、基本的には内枠を重視するのが得策となる。
そして、完成度の高さが求められる2歳GIらしく生まれ月が早い方が有利に働きやすく、京都開催だった昨年を含む過去10年で4,5月生まれは3番人気以内こそ[2-0-1-4]と上々だが、4番人気以下は[0-0-2-50]と不振が目立っており、評価するにしても相手までと考えるのが無難だと言えそうだ。
【上位人気想定馬ジャッジ】