直近でデビューした予想家や、これからデビューを迎える予想家が自身の予想法などを紹介。『ウマい馬券』での活躍が期待されるスター候補に、本人自ら綴っていただきました!
はじめまして。
2025年12月より『ウマい馬券』にて活動させていただくこととなりました、碧馬(あおば)らいむと申します。
競馬の魅力や予想の面白さを多くの方に知ってもらうことを目標として活動を始め、今に至ります。
この度はコラムを担当するにあたり、僭越ながらボク自身の予想理論についてお話しさせていただきます。

「碧馬らいむ」氏
◆RPG理論とは
ボクが提唱しているRPG理論とは、競馬予想はRPGのように考えられると定義した予想理論です。
RPGとはロールプレイングゲームの略称で、プレイヤーがキャラクターになりきって物語を進め、試練を乗り越えたり成長させたりして目的を達成するゲームジャンルを指します。
RPGにはそれぞれのキャラクターに役割やストーリーがあるように、競走馬にもまた一頭一頭にストーリーがあり、唯一無二の個性が存在します。それを読み解き予想に繋げるのがボクのRPG理論です。
◆個性を把握しストーリーを描く
人間に得意不得意があるように、競走馬にも得意不得意があるのはごく自然なことだと考えており、ボクはそこが競馬の面白い部分だと感じています。
・レース中にどんな走りや経験をしていたのか?
・気性面に難しい部分を抱えているのか?
・どんな条件で高いパフォーマンスを発揮しているのか?
これらをレース映像やラップから分析することで、競走馬の個性を推測することができます。
個性がわかれば、その個性を発揮できているのかを考えます。ゲームで例えるなら、回復は得意だけど戦闘は得意じゃない…といったキャラクターが前線に出て戦うというのは、本来の良さを生かしきれているとは言えません。反対に、戦闘は得意だけど支援は得意じゃない…といったキャラクターに前線で戦ってもらうのは、個性を生かせていると言えるでしょう。
これを競馬に当てはめて考えてみると、小回りコースで立ち回りの上手さを生かしたいタイプの馬が東京などの直線の長い広いコースに出走した場合、個性を生かせず本来の力を発揮しきれないと考えられます。反対に、中山などの小回りコースに出走し楽に先行できそうな枠を引けた時は、個性を生かして本来の力を出し切ることができると考えられます。
言い換えれば、『本来合わない東京で負けた』というストーリーを持つ馬が中山に出走してきた際は、巻き返してくる可能性が高く狙えるタイミングになる、ということです。
競走馬一頭一頭の個性を読み解きストーリーを描くことができれば、適切なタイミングで狙い、適切なタイミングで嫌うことができるだけでなく、近走の成績が振るわず人気薄になっている馬を狙って大きな配当を掴むチャンスにも繋がります。
また、ゲームにレベルアップという要素があるように競走馬も成長したり、時には弱点を抱えてしまったりと、競走馬の能力は日々変動します。それらを見極めレース単体で考えず、これまで歩んできたストーリーを紐解いて馬券に生かすのがボクのRPG理論です。
◆競馬は予想する側の自由度も高い
競馬予想には様々なファクターが存在し、どのファクターを使用するかは人によって様々です。ボクのように複数のファクターを組み合わせて考える方もいれば、一つのファクターを極めて戦っている方もいます。
競馬予想としての当たった・外れたの正解はあるかもしれませんが、どの予想ファクターを使用するかや予想方法自体に正解はなく、予想する側の自由度が高いのも競馬の大きな魅力です。自由にファクターを選び、時には違うものを試したり、学んでいくうちに成長したり…。ある意味、予想する側もRPG的な視点に立っていると言えます。
そういった意味では、自分で勝負するレースを選ぶことができるという点も競馬においては重要な要素となります。予め自分の得意な舞台・勝てる可能性の高い舞台がわかっていれば、相性のいい敵を選んで戦うことができるようなものだからです。
馬券の買い方も含めると、競馬予想には無限に広がる楽しみが待っています。自分の力で予想するのも良し、予想家の見解を参考にしながら考えるのも良し。皆さんも是非、自分に合った競馬の楽しみ方を見つけて素敵な競馬ライフを送っていただければと思います。
今回はボクのRPG理論についてお話しさせていただきました。
予想でいい結果を残せるように取り組むのは勿論ですが、予想を見てくださった方が内容も面白かった、この人を選んでよかったと思っていただけるような予想ができるように、競馬の魅力や予想の面白さを伝えていけるよう慢心せず日々精進して参ります。
今後ともよろしくお願いいたします。
(碧馬らいむ)