アフター5スター賞(8月30日 大井 サラ3歳以上 別定 南関東G3 1200m)
距離1200mに条件が変わって4年目(平成14年まで1800m)。15〜16年はハタノアドニスが連覇し、昨年はロッキーアピールが勝った。1分10秒〜11秒台後半、それなりにハイレベルの決着。例年ならこの路線は東京盃→JBCスプリントと続いていくが、今年は川崎競馬場でJBC開催、「スプリント」が「マイル」へと変更される。南関東の短距離走者にとっては、このレースと東京盃、後がない目いっぱいの勝負になるか。
◎ブローザウインド(53・真島)
○ベルモントファラオ(57・御神本)
▲ロッキーアピール(57・山崎)
△コアレスタイム(57・内田博)
△トミケンマイルズ(57・的場文)
△イブキオネスト(57・石崎駿)
△グローリーウイナー(55・石崎隆)
ベルモントソレイユ(57・戸崎)
ブローザウインドは、ダート短距離界の新星だ。今春、JRA〜大井トレード後5戦4勝、目下1200mで破竹の4連勝を飾っている。厳しい先行争いを馬なりで乗り切り、なおかつ直線もうひと伸びする絶対スピード。JRA時はむしろ中距離志向(1400〜1800mで3勝)だったが、デヒア×Mr.Prospectorの血統背景だから、元よりスプリンターの資質がきわめて高い。前走トライアルの「シーサイドC(準重賞)」も、1分11秒4、ナイトスクールを問題にしない大楽勝。ここで11秒台の壁を破るようなら、続く東京盃(交流GII)、アグネスジェダイ級相手でも十分脈ありといえるだろう。今回A1馬より4kg減の(自身A3)53kg、今季飛躍的に腕を上げた鞍上など、あらゆる角度から好材料がそろっている。
大井1200mの特徴は、“短距離の差し”が決まりにくいこと。逃げ=先行、行ったままのイメージで有力馬を絞った。中でもベルモントファラオは前走「北海道スプリントC」をアグネスジェダイの3着。ことダッシュ力、加速力は全国レベルに近づいている。手の合う御神本騎手で内枠(3番)を引けば、完全燃焼間違いない。
ロッキーアピールは昨年のように外々をすんなりが絶対条件。それでも今季、名古屋かきつばた記念でプリサイスマシーンを完封など、ひとまず快速馬として円熟の域には達している。叩かれつつ復調気配トミケンマイルズ、行かせれば速いグローリーウイナー、大井1200m3戦3勝イブキオネストが薄目。あえて追い込み馬をとれば内田博騎手を配したコアレスタイムだが、短距離適性を考えると人気ほど動けるか疑問も大きい。好調ベルモントソレイユも本質マイラーと判断して狙いを下げた。