ファンシーショップ(牝 美浦・菊川正達 父マーベラスサンデー、母ロッチタイム)
　母系にNijinskyを持つマーベラスサンデー産駒は明らかなニックスで、過去にシルクフェイマス(04年日経新春杯-GII、04年京都記念-GII)、サイレンスボーイ(04年武蔵野S-GIII・2着)、オーゴンサンデー(04年京成杯AH-GIII・5着)、メイショウサライ(04年アーリントンC・GIII・5着)などの活躍馬が出ている。本馬は母の父がNijinsky系のマルゼンスキーなのでニックスに当てはまる。冬場のダート戦で稼ぎそうだ。

プラテアード(牡 美浦・藤沢和雄 父Silver Deputy、母ササファイヤー)
　母ササファイヤーは未出走馬だが、その全姉Sister ActはヘムステッドH(米G1)を制した名牝。父Silver Deputyはディバインシルバー(ダート重賞4勝)、アタゴタイショウ(02年函館2歳S-GIII)、ビコーミニスター(99年東京盃-GII・2着)などを輩出しており、馬力型のスピードには定評がある。父がDeputy Minister系で母系にIcecapadeを持つ、という配合パターンはクロフネと同じ。ダートの短距離で出世しそうだ。

グローバルフィート(牝 栗東・松元省一 父アグネスタキオン、母ブラダマンテ)
　史上2頭目の牝馬三冠馬スティルインラブ、ラジオたんぱ賞(GIII)の勝ち馬ビッグバイアモン、ラジオたんぱ賞(GIII)4着馬ダイワネバダの半妹にあたる良血。アグネスタキオン産駒は母系にしっかりとしたスタミナ血脈を入れたものが大物に育つ。Robertoとも相性がよく、キープユアスマイル(06年紫苑S-OP・2着)、スーサンライダー(06年小倉2歳S-GIII・3着)、ワイキューブ(06年クイーンC-GIII・4着)などが出ている。大物感あり。

シャイニーハンター(牡 栗東・橋口弘次郎 父ダンスインザダーク、母スプリングネヴァー)
　全兄にダイタクバートラム(03年阪神大賞典-GII、04年ステイヤーズS-GII、04年北九州記念-GIII)、半兄にダイタクリーヴァ(00年スプリングS-GIIなど重賞5勝)がいる良血。ダイタクバートラムが本格化したのは古馬になってからだが、3歳春時点でも毎日杯(GIII)3着、若草S(OP)2着などの成績を残しており、POG期間中でもそれなりに頑張れるはずだ。

トウカイウェーブ(牝 栗東・田所秀孝 父トウカイテイオー、母トウカイパステル)
　トウカイカムカム(06年天皇賞・春-GI・5着)の全妹にあたる。母系にNijinskyを持つトウカイテイオー産駒はニックスで、ヤマニンシュクル(03年阪神ジュベナイルフィリーズ-GI)、ノボエイコーオー(98年デイリー杯3歳S-GII・2着)、ナチュラルナイン(03年アルゼンチン共和国杯-GII・2着)といった馬が出ている。本馬は牝馬だけに、兄のような中長距離タイプではなく、マイル戦にも十分適応できるだろう。

ヒシアワード(牡 栗東・佐山優 父Unbridled's Song、母Hishi Natalie)
　母Hishi Natarieは阪神牝馬特別(GII)など4つの重賞を制したヒシナタリーのこと。Glorious Song(米古牝馬チャンピオン)、Devil's Bag(米2歳牡馬チャンピオン)、Saint Ballado(名種牡馬)などのイトコにあたる超良血だ。引退後、日本でナリタブライアンの子を産んでアメリカに渡り、繁殖生活を送っている。そこでの初産駒ヒシルーシッドは京都新聞杯(GII)6着馬。肌馬としての能力も高い。本馬の父Unbridled's Songは過去にアグネスソニック(02年NHKマイルC-GI・2着、03年函館スプリントS-GIII・2着)などを出している。芝・ダート兼用の中距離タイプだろう。

レンデフルール(牝 栗東・音無秀孝 父ブライアンズタイム、母フローラルマジック)
　ナリタトップロード(99年菊花賞-GIなど重賞7勝)、グリーンプレゼンス(99年京都記念-GII・4着)、ホウシュウサルーン(95年全日本3歳優駿)、フローラルグリーン(01年エルフィンS-OP)の半妹にあたる良血。母フローラルマジックはどんな種牡馬との間にもコンスタントの良駒を送り出せるので、ブライアンズタイム産駒の本馬も一定以上の活躍は約束されている。芝向きの中距離タイプだろう。