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指数による菊花賞考察

  • 2006年10月26日(木) 20時00分
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菊花賞(GI)  レース結果&タイム指数  レース映像

 メイショウサムソンの三冠達成なるかで注目を集めた菊花賞は、8番人気の伏兵ソングオブウインドが、後方待機から直線一気でドリームパスポートを差し切った。叩き出したタイム指数は「126」で、もちろん自己最高指数。ちなみに、メイショウサムソンの皐月賞が「113」、日本ダービーが「109」で、今回の指数はディープインパクトの宝塚記念と同じになる。

 アドマイヤメインが前半1000m58.7秒のハイペースで逃げたが、この週の京都は時計の出やすい軽い馬場で、基本的には先行馬有利の展開。実際、2着のドリームパスポートは、これまでとは違う中団前目の追走で、3着にアドマイヤメインが残り、4着に好位のメイショウサムソンが入った。それを3角までほぼ最後方待機で一気に差し切ったソングオブウインドの強さが際立つ内容となった。

 2着ドリームパスポートも、距離不安を囁かれたが、非常に強い内容だっただけに、中距離戦線では古馬相手でも面白い存在になりそう。3着アドマイヤメインは、これまでの指数を見て分かるように、速いラップで逃げてこそのタイプ。メイショウサムソンは4着に敗れたとはいえ、指数は自己最高を大幅に更新している。力を出し切っての4着という解釈で良いだろう。

富士S(GIII)  レース結果&タイム指数  レース映像

 マイルCSの前哨戦となった富士Sは、16番人気キネティクスが大波乱を演出した。指数的には4月のダービー卿CTで「124」を出していただけに、むしろ人気がなさ過ぎの感。前半1000mが58.7秒のスローペースに恵まれた面はあったにせよ、今回の指数「121」は決して低い数値ではない。7歳馬だが、今後も適条件では一発ありそう。

 人気を背負ったエアシェイディ、スズカフェニックスの2頭は、後方待機から直線の脚に賭けたが、差し届かず2、3着まで。指数はキネティクスと同じ「121」をマークしているように、決して凡走ではない。この2頭では、前が詰まって脚を余した印象のあるスズカフェニックスの方を評価したい。


今週の注目馬
ハギノプレシャス 10/29 東京9R・多摩川特別
 現級2勝の実績馬だが、ここ2走は凡走続き。それでも持ち指数はメンバー上位だけに、スムーズに先行できればまだまだ見切れない。過去最高指数を出した鞍上に戻り、今回は勝負気配が漂う。

メジロハンター 10/29 東京10R・白秋S
 前走のトリトンS(1600万下)は7着に敗れたが、着差は僅か0.3秒。自身の上がり3Fは過去最高となる33.0秒を出したように、体調の問題はないはず。天皇賞・秋当日の1600万戦だけにメンバーは揃ったが、指数的には大きな差はなく、むしろ跳ね上げるなら得意条件のここだろう。

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