エアデヴォン(牝 栗東・伊藤雄二 父アグネスタキオン、母リボンストライプ)
半兄
エアセレソンは新潟大賞典(GIII)の勝ち馬で、母リボンストライプは
ウイニングチケット(93年ダービー-GI)の全妹、
ロイヤルタッチ(95年ラジオたんぱ杯3歳S-GIII)の半姉という超良血。本馬は「アグネスタキオン×トニービン」という組み合わせから誕生しており、これはショウナンタキオン(05年新潟2歳S-GIII)と同じ。期待が膨らむ配合馬だ。長くいい脚を使えそうなタイプで、桜花賞もオークスも距離的にOK。
サトノアマゾネス(牝 美浦・藤沢和雄 父デインヒル、母Prawn Cocktail)
母は未出走馬だが、ロイヤルアカデミー(90年ブリーダーズCマイル-米G1)、Terlingua(米G2を3勝、名種牡馬Storm Catの母)、Pancho Villa(米G2、G3を計3勝)の半妹にあたる良血。これにデインヒルを掛けて誕生したのが本馬。スピード豊かなマイラー配合で、仕上がりも早い。
シアトルタコマ(牡 美浦・二ノ宮敬宇 父Tale of the Cat、母Gal From Seattle)
母は名馬
エルコンドルパサー(年度代表馬)の半妹で、Seattle Slew 2×3という強いクロスを持っている。これにStorm Cat系のTale of the Catを掛けて本馬が誕生した。半姉フレッシュバニラ(父Grand Slam)はダート短距離が主戦場(現在6戦2勝)だが、本馬も似たようなタイプになりそうだ。仕上がりは抜群に早く、ダート短距離で本領を発揮する。
ドライマティーニ(牡 栗東・須貝彦三 父タニノギムレット、母タニノメール)
新種牡馬タニノギムレット産駒は現在のところ3頭が勝ち上がっている。大方の予測どおり、母系にスピード血脈を入れることが必須のようで、新潟2歳S(GIII)を勝ったゴールドアグリの母の父はヘクタープロテクター、新馬戦で強い勝ち方をしたウオッカは2代母の父がトウショウボーイだった。本馬は
タニノマティーニ(05年富士S-GIII・2着)の半弟で、2代母が「ラッキーソブリン×テスコボーイ」というスピードの塊のような配合。母系の近い世代にRivermanとテスコボーイが入る配合パターンはウオッカと同じ。初戦から期待できる。
ポイントオブビュー(牡 栗東・山本正司 父タイキシャトル、母ビワカレン)
母ビワカレンは未勝利馬ながら、兄弟で年度代表馬に輝いた
ビワハヤヒデ、
ナリタブライアンの半妹にあたる。ただ、これまでに送り出した4頭の産駒のなかではシルクチャンピオンが出世頭(3勝)で、それ以外は未勝利のまま引退している。鈍重さが前面に出ており素軽いスピードが伝わっていないように見て取れる。それだけに、スピード値の高いタイキシャトル産駒の本馬には期待できる。
マイネルアクシオン(牡 栗東・佐々木晶三 父アグネスタキオン、母ケイシー)
半兄に
テンザンセイザ(01年京都新聞杯-GII、01年京阪杯-GIII)、“ミスター2着”のサイレントクルーズがいる。アグネスタキオン産駒は母系に重厚なスタミナ血脈を入れたものが出世する傾向が見られる。本馬の3代母はAlycidon 3×3のスタミナ配合。中距離タイプとしてなかなか悪くない配合だ。兄テンザンセイザと同じく京都コースが得意だろう。
エーシンアクセント(牝 栗東・鮫島一歩 父Cozzene、母Above the Salt)
半兄
エイシンキャメロンはデイリー杯3歳S(GII)、アーリントンC(GIII)の勝ち馬。本馬の父Cozzeneは気難しさのあるスピード血統で、2000m以下に向く。自分の個性を頑固に伝えようとするタイプなので、血統的に薄味の母Above the Saltには合うだろう。エイシンキャメロンと同じくCaro系に属しているという点にも注目したい。スピードを活かしてガンガン逃げまくるタイプか。