ひところスランプに陥っていたトウショウナイトが一番いいころのデキを取り戻している。長距離型というわけでもなく、かといって2000m以下ではスピード不足。2200~2500mあたりがベストだろう。このレース、時期的にそうは速い時計にならない。また、京都は関東より早めに雨の影響を受ける危険もあり、トウショウナイトにとっては理想の、少し時計のかかる競馬に持ち込まれる可能性が大きい。一昨年、当時は1600万条件を勝ったばかりの格上がりで、いきなり2着したのがこの京都記念の渋った馬場だった。
前走の有馬記念こそ、中団のままスパートのタイミングもつかめず7着にとどまっているが、今回も対戦するポップロック(2着馬)とはわずか0.4秒差。デルタブルース、メイショウサムソンとは0.1秒差だった。
ここはそう速い流れはありえず、切れを生かしたい馬が多い。アルゼンチン共和国杯を制したのと同じように、また3走前の京都大賞典を小差3着と好走したときと同様に、他の有力馬より一歩早めにスパートしたい。
その京都大賞典、スイープトウショウ、ファストタテヤマには差されたものの、差し返すようにこの馬の上がりも33.1秒。最後の1F11.3秒のところで差を詰めてくるほどだから、直線が平坦の京都は合う。この京都芝は2、4、6、3着。GI天皇賞でもわずか0.2秒差だった。その後好調だった4歳春シーズンと比べても、現在の状態は遜色ない。
ポップロックの斤量58kgはOKだが、評価の難しいのはアドマイヤムーンの59kg。天皇賞・秋、香港Cの内容は文句なしだが、今回はいきなり3kg増。切れとスピードを生かしたい馬だけに、馬場状態も考えるとちょっと危ない面がある。ここ2週の動きが目立っているトリリオンカットにまで、少し手を広げておきたい。