──というわけで。
はあ。はあ。はあ。
俺とリリンは仕事机にもなっているダイニングテーブルに差し向かえで座り
息を整えていた。
まったく、こいつは……。
「お前はなんだっていつも寝起きが悪いんだ」
「はん! 毎晩、夢の中でいやがるわたしにむりやり口に出すのもおぞましい
破廉恥なポーズをさせる変態が何を言っている」
「すみません。なに、言ってるかわからないんですけど」
「なら、わからせてやろう。きさまが夜な夜などんな卑猥な行為をわたしにさ
せているかを!」
そう言うなり、リリンはテーブルの上に飛び乗ると、長Tシャツを脱ぎか
け。
手折れてしまいそうな細いウエスト。
そして可愛らしいオヘソが顔を出し。
きめ細かいすべすべな肌。
なだらかな隆起を持つ乙女の膨らみが……。
「ええーい! やめろ!」
「なんだ。夢ではあんなに、さかっていたのに!」
口をとがらす。
「ノリノリじゃないか!」
「きさまはわたしにノリノリだったよね!」
わけわからん。
「そんなことより」
俺はリリンの足下にある雑誌に目を走らす。
「そうか。そうであったな。仕事をして感謝ポイントを貯めないと魔界に帰れ
ないのであった」
リリンもテーブルの上にあぐらをかくと。
「今日は有馬の抽選だったか」と競馬週刊誌を手に取る。
ちなみに、俺の視界からはリリンのパンツが丸見えなのだが、ツッコむとメ
ンドーなのでスルーする。
「そうだ。あいかわらず、お前の『感謝ポイント』とか『魔界』という設定が
よく理解できないんだが、有馬を当てないと俺たちは食費を稼ぐためにこの年
末は日雇いバイトをしなくてはならなくなる」
「うむ。まかせておけ。人の子よ。わたしも日本の正月は好きだ。この神と悪
魔のハーフ。魔界から現世に顕現せし超天才的な頭脳を持つリリンさまにかか
れば、有馬の予想なんてちょちょいのちょいだからな。大金と感謝ポイントを
稼いで、年の瀬はコタツで二人しっぽり差し向かいで……、ぐふふふ。ぐふふ
ふ」
とおかしな笑みを浮かべるのであった。
(^_-)
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