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ダンスパートナー産駒の超良血馬マンボパートナーに期待

  • 2008年01月15日(火) 21時00分
ツルマルウンニャ(牡 栗東・橋口弘次郎 父サッカーボーイ、母ツルマルグラマー)
 母ツルマルグラマーは現役時代、新馬戦を快勝したあといきなりファンタジーS(GIII)に挑戦し、格上馬を相手に2着と健闘した。本馬はその2番子で、父は中長距離に実績があるサッカーボーイ。全姉ツルマルトミヒメは未勝利に終わったが、馬のデキがよければ上級クラスまで出世しても不思議はない。マイル以上の芝で本領を発揮し、平坦コースでさらに良さが活きる。

ディアディライト(牡 美浦・加藤征弘 父Green Desert、母Sabria)
 半兄にLandseer(仏2000ギニー-仏G1、シャドウェルターフマイル-米G1、コヴェントリーS-米G3)、Ikhtyar(イギリスのグループレースで上位入線を繰り返す)がいる。本馬の父は芝・ダート、晴雨を問わず強さを発揮するいGreen Desert。基本的には芝向きのマイラーだろう。Foreign Courier≒Flood 2×2という構成はおもしろい。

ヘリテージゴールド(牝 栗東・中尾秀正 父フジキセキ、母ビューティフルゴールド)
 半兄にビッグゴールド(02年中山金杯-GIII)、ビッグサイレンス(準OP)、ビッグタイガー(準OP)がいる。父フジキセキはMr.Prospectorを持つ繁殖牝馬と相性がよく、過去にこの配合からカネヒキリ(05年JRA賞最優秀ダートホース)、コイウタ(07年ヴィクトリアマイル-GI)、テンシノキセキ(03年セントウルS-GIII)をはじめ多数の活躍馬を出している。本馬は母の父がMr.Prospectorなのでこのパターン。母ビューティフルゴールドはコンスタントに活躍馬を送り出すので期待できそう。

マンボパートナー(牡 栗東・橋口弘次郎 父Kingmambo、母Dance Partner)
 母Dance Partnerはオークス(GI)やエリザベス女王杯(GI)を勝ったダンスパートナーのこと。アメリカに渡って種付けと出産をしたのでアルファベット表記となっている。父はエルコンドルパサー、キングカメハメハ、アルカセットなどの父として知られる名種牡馬Kingmambo。春の天皇賞を勝ったスズカマンボときわめてよく似た配合構成(父と母の父が逆で、2代母が全姉妹)となっており、Ribot系のGarustark 5×5というクロスがある。スタミナ、底力に秀でており、スピードさえ備わっていれば大きなところも狙える。

ロードアリエス(牡 栗東・藤原英昭 父シンボリクリスエス、母レディバラード)
 母レディバラードは現役時代にクイーン賞(交流GIII・ダ1800m)とTCK女王盃(交流GIII・ダ2000m)を勝った。しかし、それ以上に価値が高いのは血統。その母Angelic SongはGlorious Song(米古牝馬チャンピオン)、Devil's Bag(米2歳牡馬チャンピオン)の全妹、Saint Ballado(Gレース2勝で種牡馬として成功)の全姉にあたる。これにシンボリクリスエスを付けて誕生したのが本馬。芝・ダート兼用の中距離タイプだろう。父の産駒は決め手に欠けるところがあるので、この部分さえクリアできれば有望。

エアベルヴュー(牡 栗東・藤原英昭 父アグネスタキオン、母グロリアスバラッド)
 母グロリアスバラッドは未勝利馬(1戦0勝)だが、血統は素晴らしい。その父Kingmamboはエルコンドルパサー、キングカメハメハ、アルカセットなどの父。その母マプティットジョリィはGlorious Song、Devil's Bag、Saint Balladoの半兄弟。この母にアグネスタキオンを付けて本馬が誕生した。芝・ダート兼用の中距離タイプだろう。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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