ジャングルジェーン(牝 美浦・藤原辰雄 父ジャングルポケット、母シンコウビューティ)
母シンコウビューティは不出走馬だが、シンコウラブリイ(93年マイルCS-GI)、タイキマーシャル(97年エプソムC-GIII)、ハッピーパス(03年京都牝馬S-GIII)の兄弟にあたる超良血。これにトニービン系のジャングルポケットを付けて本馬が誕生した。Nijinskyはジャングルポケットと相性がいいので楽しみが大きい。芝の中距離タイプ。
ファルキュラ(牡 栗東・松田博資 父ファルブラヴ、母ジョリーザザ)
ジャパンCダート(GI)や帝王賞(交流GI)など、ダートのビッグレースを勝ちまくったタイムパラドックスの半弟。父はブライアンズタイムからファルブラヴに替わった。父ファルブラヴは完全に芝向きなので、どんな産駒となるのか興味深い。芝向き、ダート向き、芝・ダート兼用、いずれのタイプに出てもおかしくない。仕上がりは早いので新馬戦から勝負になる。
ミツアキドンドン(牡 美浦・畠山重則 父ゴールドアリュール、母カネミタービン)
笠松競馬に所属し、ダイオライト記念(交流GII)とオグリキャップ記念(交流GII)を制覇したミツアキタービンの半弟。父はライブリマウントからゴールドアリュールに替わった。父ゴールドアリュールは今年の3歳世代が初年度産駒で、産駒がデビューしたての夏のローカルのころは芝で好成績を挙げていたが、冬場になるにつれダートの成績が上昇し、現在は芝連対率21.3%に対し、ダート連対率は27.7%となっている。本馬はダートの中距離向きだろう。
メイショウグッド(牡 栗東・安達昭夫 父アグネスタキオン、母ビワプリムラ)
母ビワプリムラはクイーンS(GIII)4着馬。半兄メイショウホウオウはサンデー産駒ながらダートのOPクラスで走った。本馬の父はアグネスタキオン。芝・ダート兼用の中距離タイプだろう。母の父Woodmanは底力には欠けるものの仕上がりの早さは抜群で、出たとこ勝ちが期待できる。
ヤマニンマドレーヌ(牝 美浦・清水利章 父トウカイテイオー、母ヤマニンジュエリー)
阪神JF(GI)と中山牝馬S(GIII)を勝ったほか、秋華賞(GI)2着、桜花賞(GI)3着などの成績を残したヤマニンシュクルの全妹。トウカイテイオーは母系にNijinskyを持つ繁殖牝馬と相性がよく、この組み合わせからはヤマニンシュクルのほかにナチュラルナイン(03年アルゼンチン共和国杯-GII・2着)、トウカイカムカム(06年天皇賞・春-GI・5着)など悪くない産駒が出ている。芝向きの中距離タイプ。
ズブロッカ(牝 栗東・角居勝彦 父アグネスデジタル、母タニノシスター)
ウオッカ(07年日本ダービー-GI、06年阪神ジュベナイルフィリーズ-GI)の半妹にあたる良血。父はタニノギムレットからアグネスデジタルに替わった。母タニノシスターは軽快なスピードタイプながら、骨太のHyperionが配合の基本構造を形成しており、これが底力と大物感の源泉となっている。その配合的な活かし方において半姉ウオッカほどの冴えは感じられないが、母の基礎能力が高いので一定以上の活躍は期待できそう。芝向きの中距離タイプ。