アップカントリー(牡 栗東・池江泰寿 父トワイニング、母ハレアカラミスト)
母ハレアカラミストは1勝馬だが、その半兄にケイワンバイキング(99年ダービー卿CT-GIII、98年函館スプリントS-GIII)がいる。父トワイニングはフサイチアソート(07年東京スポーツ杯2歳S-GIII)、ドリームガードナー(08年シンザン記念-GIII・2着)の父。Never Bend 3×4の配合は急所をとらえた好形。芝・ダート兼用のスピードタイプで、マイル以下で活躍しそう。
ウインバイヘヴン(牡 栗東・領家政蔵 父チーフベアハート、母リトルオードリー)
母リトルオードリーは報知杯4歳牝馬特別(GII)の勝ち馬で、オークス(GI)でも3着と健闘した。近親にココナッツパンチ(07年目黒記念-GII・2着、07年弥生賞-GII・2着)がいる。これまでの繁殖成績はイマイチだが、この一族には確実にいいものが流れているので、そろそろ活躍馬を送り出してもいいころだろう。芝向きの中距離タイプ。
カーラプリマ(牝 美浦・勢司和浩 父ファルブラヴ、母プリマ)
半兄アドマイヤミリオン(父ウォーエンブレム)はOP馬。母プリマは準OP馬で、オークス馬シルクプリマドンナ、北海道2歳優駿の勝ち馬モエレアドミラルが兄弟にいる良血。これにファルブラヴを交配して本馬が誕生した。母系の底力と父の素軽さがうまく融合すればマイル戦線で出世できそう。
パリナコータ(牡 美浦・二ノ宮敬宇 父シルヴァーチャーム、母リーサ)
母リーサは南米チリ出身で、同国のG1を2勝し、最優秀2歳牝馬と最優秀芝牝馬に選ばれた名牝。これにシルヴァーチャーム(米二冠、ドバイワールドC)を掛けて本馬が誕生した。母はチリ産といっても父はMr.Prospector系で、全体的にみると4分の3程度はアメリカ血統が占めている。とはいえ、未知の魅力を秘めているのも事実で、ディアデラノビア(母系がアルゼンチン血統)のような大物に化ける可能性もある。芝・ダート兼用の中距離タイプだろう。
レプラコンレーン(牝 美浦・高橋祥泰 父ファルブラヴ、母カーメリタ)
母カーメリタは、その兄弟にブラックホーク(01年安田記念、99年スプリンターズS)、ピンクカメオ(07年NHKマイルC-GI)と2頭のGI馬を持つ良血。これにファルブラヴを掛けて本馬が誕生した。半兄ウインプレミアム(父Cozzene)は1000万下で活躍中。本馬は芝向きのマイラーだろう。成長力と底力があるので先々まで楽しめる。