日本ダービーが終わると、いよいよ全国各地でダービーが、始まる。

ダービーweekだったのが、いつのまにかダービーmonthになってしまっているが、
それだけ、地方競馬マイスター(自称)の私としては嬉しい限り。

ダービーの乱立という見方もあるだろうが、
それぞれの地域にはそれぞれのドラマがあり、みなの中に心の?１ホースがいるのだ。

自分の最高のダービー馬は、兵庫のオオエライジン。
体質が弱く、デビューから連戦連勝を続けていても、３歳になってからは、ダービーが初の一線級相手。
兵庫ＣＳ(Ｇ２)で２着↓ホクセツサンデーのほうが強いのか…。
いや、いざレースになると、まったくのワンサイドゲーム。
その圧倒的な勝利に、兵庫競馬ファンは、オオエライジンのグレードレース制覇を夢見たはずである。
志半ばにして、東京の夜、星となった彼だが、今でも園田最強馬と評価されることが多い。

幻の…という点では、ホッカイドウ競馬のオヤコダカがあげられる。
一冠目の北斗盃をもったままの大楽勝。しかし、北海優駿ではまさかのスタートと同時に落馬…。
あの瞬間、本命党、いやほぼすべてのファンの馬券が屑と化したのだ。
シェア率という点では、皐月賞のラガーレグルスすら上回った。
あれからホッカイドウのトップに君臨して３年、彼にもそろそろ限界が近づいてきたような走りが目立つようになった。
何とか、彼の最後の悲願、道営記念制覇だけは…と心は一瞬１１月へ飛んでしまった。

そして、今年のダービーもドラマはある。日本ダービーでは、福永祐一が、遂に悲願を成就した。最近見られない、福永の大胆騎乗、鬼気迫る騎乗だった。今年は騎手なのかもしれない。
佐賀では、ジョッキーたちのすさまじい意地を見た、他地区のジョッキーに取らせてなるものか。地元の意地。逃げを徹底的につぶした結果、ハイペースが波乱を演出した。
金沢最強のジョッキー吉原寛人は、地元石川で二年連続、度肝を抜く最高の騎乗で大本命馬２頭をまとめて負かした。
吉原ここにありを存分に見せつけたドラマ。
そして、東京ダービーでは、的場文男の偉業はあるのか…。最多勝は近づいている、ダービーはどうだろうか。

私の夢は、名古屋のサムライドライヴが無敗で東海ダービーを制覇して、秋にはアーモンドアイと…。
今年もダービーの季節がやってきたのだ。