スエヒログリーナ(牝 美浦・斎藤誠 父スエヒロコマンダー、母グリーングッズ)
半姉に新潟記念(GIII)を勝ったトーワトレジャー(父トニービン)がいる。父スエヒロコマンダーは鳴尾記念(GII)と小倉大賞典(GIII)を勝って種牡馬入りし、現在、2世代で5頭の産駒がデビューしている。そのなかからメトロシュタイン(07年毎日杯-GIII・6着)が出ているのだから悪くない。芝・ダート兼用の中距離タイプ。
デアリングシスター(牝 美浦・上原博之 父ファルブラヴ、母デアリングダンジグ)
半兄に武蔵野S(GIII)などダート重賞を3勝したピットファイター(父Pulpit)、半姉に府中牝馬S(GIII)2連覇など重賞を3勝したデアリングハート(父サンデーサイレンス)がいる。父ファルブラヴは芝向きの万能タイプで、レーヴダムール(07年阪神JF-GI・2着)、ラルケット(08年クイーンC-GIII・3着)などの父。競走に対して前向きなタイプだと思われるので、初戦から能力を全開する。芝向きのマイラーだろう。
バクシンウイナー(牝 美浦・清水利章 父サクラバクシンオー、母イーアールウィナー)
父サクラバクシンオーはスピードの塊のような種牡馬なので、母系からスピードを補給する必要がない。むしろスタミナ系の血を入れることで底力をアップさせることが配合的な主題となる。本馬の母の父アウザールはShergar(英・愛ダービー、キングジョージを圧勝。1シーズン種付けしたあと身代金目当てに誘拐され行方不明)の遺児の代表格で、豊かなスタミナを持っている。また、Nijinskyを含んでいるので、これとニックスの関係にある父サクラバクシンオーとは相性がいいはずだ。
ブライダルブーケ(牝 美浦・手塚貴久 父ゴールドアリュール、母グローリーティアラ)
母グローリーティアラはアフリート産駒らしい馬力型のスピードを武器に準OPまで出世した。本馬はその初子。父ゴールドアリュールは初年度からタケミカヅチ(08年共同通信杯-GIII・2着)、ゴールドストレイン(07年新潟2歳S-GIII・3着)などを出し、芝・ダート兼用タイプとして成功している。本馬は母がダート向きのスプリンターだったので、マイル以下を得意とするダート馬として活躍しそう。
ルヴァンクレール(牝 栗東・宮徹 父Danehill Dancer、母Loch Clair)
母Loch Clairは名繁殖牝馬ウインドインハーヘアの半姉。つまり本馬はディープインパクトのイトコにあたる。父Danehill Dancerはその名のとおりデインヒル系で、オーストラリアからイギリスに渡ってゴールデンジュビリーS(G1)を勝ったChoisirの父として知られている。日本での産駒成績はイマイチだが、そろそろ活躍馬が出てもいいころだ。芝向きのマイラー。