◆4月28日(月) 第8回新緑賞(B1、水沢・ダート1600m)
28日メイン10レースはB1級「第8回新緑賞」、10頭立て。今回の主要メンバーは前走、岩手日報杯の出走組で1着ニシノグレイシャが逃げ切り、2着にはサクラアリエル。これは2000m適性を存分に発揮したもので、逆にオリエントボスは同距離の壁に苦しんで3着。距離適性の差がはっきりと現れた。
しかし今度は2ハロン短縮されて水沢1600mが舞台となり、逆転の目は十分に出てきた。適性一番はオリエントボス(牡6)。水沢1400mのレコードホルダーであり、1400m~1600mを最も得意とする。ただ以前よりズブさが解消されたとは言え、仕掛けどころが難しいタイプ。折り合いを欠くシーンがあると終いの切れが不発に終わる時もままある。
対するニシノグレイシャ(牡8)はゆったりとした流れの1800m~2000mがベスト。マイルの忙しい競馬は必ずしも合う訳ではないし、1枠に入ったのも微妙だが、そこは名手・小林騎手がうまくカバーしてくれるに違いない。
ダンストンリアル(牡4)の成長度には目を見張るものがある。昨年秋まで1勝のみに止まっていた馬だったが、10月以降はつき物が落ちたように快進撃。目下7戦連続で連対を継続し、しかも4勝をマークした。休み明け初戦はオリエントボスの豪脚に屈したが2着を確保。その雪辱とばかり、前回は自慢のパワーがさく裂した。
サクラアリエル(牝4)もダンストンリアルと同様、ようやくひと皮むけた印象。馬体の良さがなかなか結果につながらなかったが、ここ4戦2勝2着2回とグッと安定感を増した。
テンショウタイヨウ(牡4)は荒尾で2連勝、浦和の交流レース・北上川特別でも岩手からただ1頭の参戦だったが、見事優勝。デビューが2歳11月と遅かったため出世は遅れたが、一戦ごとに地力アップは明白。ただ今回は遠征帰りの疲れを考慮する必要がありそうだ。
結論はオリエントボス、ニシノグレイシャが本線。そこにダンストンリアル、サクラアリエルの上昇4歳馬が割って入るかがカギ
◆注目レース
2R
前回2着で岩手通用のメドが立ったブラックアラベスク(牝4)、同じく徐々に内容良くなっているミツイシスター(牝7)のラインは堅そうだ。
3R
名古屋から転入初戦を2着にまとめたウエスタンハイパー(牡5)。その時のタイムが抜けており、勝機到来。
4R
猊鼻渓賞はハイレベルのメンバーで2着も仕方なしケイジーウォリア(セン6)。自己の条件に戻れば首位は譲れない。
5R
目下2連勝と波に乗るクイックフロー(牡4)。逃げ同型がいるが、内枠(3番枠)を生かして一気押し切る。
7R
昨年12月30日、1着以来の実戦となるシルクライムライト(牡4)だが、素質でカバー。3連勝に自信あり。
8R
園田で9勝マークし、A1級へ在籍したイブキミーティアー(牡7)。2年以上も白星から遠ざかっているが、C1では役者が違いすぎる。
11R
中央から再度、岩手に転籍したブライティアメセナ(牝5)。初戦1着、大屋梅賞2着の実績があれば、ここでは上位明白。