10月6日にアメリカのベルモントパーク競馬場で行われたジャマイカハンデキャップ(G1、3歳、芝9f、7頭)が行われ、ハットトリック産駒のハウグレート/Howe Great(牡3)が単勝4.95倍の4番人気で、もう1頭のハットトリック産駒キングデビッド/King David(牡3)は単勝29倍の6番人気で出走しました。
レースは前半4ハロンが52.29秒とスローペースでほぼ一団。ハウグレートが2番手、キングデビッドが3番手を追走。直線の瞬発力勝負でハウグレートが沈むなか、キングデビッドは外目から着実に伸び、ゴール前で1/2馬身かわして勝利。ハットトリック産駒では2頭目、アメリカ調教馬では初のG1制覇となりました。ハウグレートは最下位の7着。
ロージー・ナプラヴニク「瞬発力勝負だと思っていたので、あの位置取りは完璧だった。最初は内で脚をため、良馬場だが芝がやや柔らかかったので、直線では外に出した。マイク(マイク・メーカー調教師)がこの馬につきっきりで教えこんだことが勝利につながったと思う」
パール・ハガドン調教助手「マイクはサラトガ競馬場でキングデビッドを見て気に入り、前走のクレーミングレースで彼を購入した(名義は別)。調教次第で上を目指せると考えてのことだったが、見事にそれを証明してみせた」
キングデビッドは通算11戦6勝。今季7戦6勝と数字上は好調ですが、勝ったのはすべてクレーミングレース(出走馬を所定の価格で販売するレース)で重賞は初出走。今年5月から休みなく使われていることもあり、人気になっていませんでした。前回のハットトリック産駒出走記事でもノーマークでお恥ずかしい限り。ちなみに鞍上は女性騎手のロージー・ナプラヴニク。1レース前のG1シャンペンステークスも勝利とノリにノッていました。
キングデビッドは中団から差す競馬を得意としていて、勝因は瞬発力勝負になったことだと思います。一方ハウグレートは先行して押し切るタイプで瞬発力勝負は得意ではなく、ここが大敗の一因かと。
Youtube(非公式) 最内(左側)がキングデビッド、右から2番めがハウグレート
http://www.youtube.com/watch?v=uyUIlV69u4w
ブラッドホース(一定期間閲覧可能)。映像は同じだがサイズ小さめ。
http://www.bloodhorse.com/horse-racing/race/USA/BEL/2012/10/6/9/jamaica-h-gr-1
- ネタ元のURL
- http://nyra.com/belmont/stories/JamaicaRecap.shtml