夏シーズンは函館、札幌で騎乗している柴山雄一騎手が、
関屋記念(GIII・芝1600m)で
サトノギャラント(牡6・美浦・
藤沢和雄)に騎乗のため、今週末の新潟競馬にスポット参戦する。12日(水)には久々に美浦トレセンに姿を見せ、
サトノギャラントの手綱を取った。
「前走の
安田記念(GI・13着)は、1番悪いタイミングでスタートが切られて出遅れてしまいました。ポツンと1頭で追走する形になりましたし、気持ちの面が走る方向に向いていませんでした。厩舎の話では、調整も順調に来ているようです。今日の追い切りは最後の1ハロンだけ前にいた馬に併せましたが、最後の手応えも楽でしたし、乗った感じや動きは良かったです。状態も良さそうですね。
左回りのマイルも合っていますし、終いの脚が良いので平坦、硬い馬場で瞬発力勝負になりやすい新潟は、良い印象を持っています。2走前の
谷川岳S(OP・1着)ではものすごく良い脚を使っていましたが、今回もその脚を発揮させられればと思います」
関屋記念に向けて好感触を掴んだ柴山騎手だが、関東リーディング3位(年初めから7月26日までの成績)となって8月29日、30日に札幌競馬場で行われる
ワールドオールスタージョッキーズの出場も決まるなど、充実した北海道シリーズを過ごしている。
「北海道には
ルメール騎手が乗りにきているのですけど、とても刺激になりますね。ルメールとはご飯を食べながら、身振り手振りを交えて話をします。馬乗りについて教えてもらったりね(笑)。ルメールは僕の言いたいことを、すぐに察してくれるんですよ。
ワールドオールスタージョッキーズ出場については全く意識していませんでしたが、函館の最終週に記者さんに言われて意識させられました(笑)。出られるチャンスはそうないですし、出場は夢でした。世界の一流騎手が来ますし、その中で乗るのは楽しそうですよね」
2週後の夢舞台、
ワールドオールスタージョッキーズへ良い流れで向かうためにも、今週末の
関屋記念で弾みをつけたいところだ。(取材・文:佐々木祥恵)