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ビッグアーサーなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2015年08月13日(木) 11時45分
 今週の栗東は調教時間の暑さは多少和らいだ感じ。13日は前夜からの雨の影響もあり、涼しさを感じるくらい。ひと頃のどうしようもない暑さは終わった感じもあるが、それでも日中の日差しを思うと、まだまだ暑さは続きそう。

 馬場に対する雨の影響だが、ここ数日、全く雨が降っていなかったので、ウッドチップは完全に乾燥した状態。それを適度に湿らせるという意味では、ちょうどよい具合の水分だったかも知れない。

【坂路/4F51.9秒】
 12日。一番時計は4F50.5秒のナムラアッパー(栗東・福島信晴厩舎)。4F50秒台はこの1頭だが、4F51秒台の頭数は多い。しかしながら、4F52秒以下の馬のラップの踏み方を見てみると、3F目に最も速いラップを踏んだ後、最後の1F(4F目)では大きく減速している馬ばかり。時計を出せる馬場ではあるものの、最後まで脚色が鈍らないほど軽い馬場ではないということを示している。

 そんな中で、驚きの加速力を見せたのは、北九州記念(8月23日・小倉芝1200m)の出走を予定しているビッグアーサー(栗東・藤岡健一厩舎)。デビューから5連勝中だが、その勢いなのか、12日の追い切りでは3F目に11.4秒を計時。さすがに最後は12.5秒に減速しているが、この瞬間加速がスプリンターとのしての素質を開花させているのだろう。

 ちなみに、12日はパサパサに乾燥したウッドチップを重く感じた馬も多かったようで、ラスト1Fで脚色がバタバタになる馬が目立ったので、今週のラスト1F最速ラップには大きな価値がありそう。13日は雨の効果でウッドチップ自体は水分を含んでいたはずだが、劇的に時計の出方が変化したという印象はない。

 先週の馬場差が「-0.2秒」。しかし、今週はウッドチップが乾燥しすぎて、テンからスピードを出すと、最後はパワー不足になってしまう感じ。よって、今週の馬場差は12日、13日とも『±0.0秒』で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 12日。基本的にフラットな馬場のため、ウッドチップが乾燥していても、最後のゴール前で脚色が悪くなるような馬は少ない。ただ、惰性で駆け抜けてしまえるほど軽い馬場というわけでもなく、ある程度、しっかりと時計を出せる状態でなければ、速い数字はマークできない馬場だろう。

 6F81.8秒をマークしたレッドファルダ(栗東・友道康夫厩舎)は3歳未勝利だが、後方から迫ってくるエトランドルの追撃を馬なりで振り切って、先着のゴール。デビュー以降、着順を下げているが、決して未勝利のまま終わるような馬ではないだろう。

 先週の馬場差が「-1.0秒」。今週も大きな変化はなく、馬場差は12日、13日とも『-1.0秒』で記録。ちなみに、Cコースは8月20日からウッドチップの取替工事が予定されている。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週は芝馬場での追い切りを確認できなかった。よって今週は先週と同じ『±0.0秒』の馬場差で記録している。

 このところのポリトラック馬場は、追い切り頭数が少ない状態。時計の出方としては、いつもと全く変わった感じはない。5F60.2秒という速い時計をマークしたテイエムキュウコー(栗東・五十嵐忠男厩舎)はラストで止まっていたので、この感じだと馬場差に変化はないと考えてよいだろう。よって馬場差は、12日、13日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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