秋の始動戦を迎える
ショウナンパンドラが全休日明けの水曜に栗東坂路で果敢に動いた。「全休日明けに追い切ったのは予定通りです。中山への輸送の前にもう一度、金曜日に乗って(気配を確認して)おきたいので」と高野師は説明する。
調教助手が騎乗し、単走で軽めの追い切り。動きそのものも陣営が青写真に描いていた通りだった。真っすぐに駆け上がって、はじき出した時計は4F55秒8-40秒4-12秒7。ソフトな調整に終始する中にも鋭さが目立った。
「2週前と1週前に強い負荷をかけて、当週は軽め。これがこの馬のパターンです。いい追い切りができましたよ。先週は少し負荷をかけ過ぎましたが、それも回復しています。バネを感じる動きでしたし、
シルエットがいい」と指揮官は軽快なアクションを見せた
パンドラに目を細める。
春は
大阪杯使った反動が抜け切れず、
ヴィクトリアマイルでは8着と敗退。回復傾向にあった
宝塚記念で3着とらしさを見せたが、不完全燃焼だったのは確かだ。それを教訓にしての秋初戦。「いい形で夏を過ごすことができました」。同じ轍(てつ)は踏みたくない。昨年の
秋華賞馬は強い気持ちで復帰戦へと臨む。
提供:デイリースポーツ