22日、東京競馬場で行われた富士S(3歳上、GIII・芝1600m)は、
田中勝春騎手騎乗の3番人気
ウインラディウス(牡7、美浦・
藤沢和雄厩舎)が、中団追走から直線で先に抜け出した11番人気
タニノマティーニを3/4馬身捕らえて優勝した。勝ちタイムは1分32秒4(良)。さらにクビ差の3着には1番人気
キネティクスが入った。
勝った
ウインラディウスは、
父サンデーサイレンス、
母ジョウノマチエール(
その父マルゼンスキー)という血統。叔父に95年
セントライト記念(GII)を制した
サンデーウェル(
父サンデーサイレンス)、従姉には99年
オークス(GI)を制した
ウメノファイバー(
父サクラユタカオー)がいる。00年8月にデビュー。初戦は2着に敗れるも、格上挑戦となった2戦目の
クローバー賞(OP)で初勝利を挙げている。その後ノドの病気を患い、勝ちきれない競馬を繰り返すが、03年夏から順調に勝ち星を重ねて04年2月の
東京新聞杯(GIII)で重賞初制覇。続く
マイラーズC(GII)は3着に敗れるも、同年5月の京王杯ス
プリングC(GII)で重賞2勝目を挙げている。04年夏以降は、重賞で結果を出せずにいたが今年7月のNSTオープン(OP)で1年2カ月ぶりの勝利を収め復活の兆しを見せると、前走の
京成杯オータムH(GIII)では3着と好走していた。この勝利で重賞3勝目、通算成績を29戦9勝とした。
鞍上の
田中勝春騎手、管理する
藤沢和雄調教師共に同レース初制覇。
JRA重賞は、
田中勝春騎手が9月に
ショウナンタキオンで制した
新潟2歳S(GII)に続き、通算33勝目。
藤沢和雄調教師は、
キングストレイルで制した9月の
セントライト記念(GII)に続き、通算73勝目。なお、同師はこの勝利で
JRA通算800勝を達成した。