復帰戦に予定していた
毎日王冠を体調が整わず回避した
安田記念馬
モーリスが、史上10頭目の春秋マイルGI制覇をかけて淀の大一番に臨む。「美浦坂路を中心にじっくり乗っている。今のところ順調です」と橋本助手。ぶっつけ本番でも臨戦態勢は整いつつある。
8カ月間の休養を経て今年1月の1000万特別から破竹の4連勝。前走の
安田記念は初の58キロも、それまで深刻だった出遅れ癖も乗り越えて、好位から楽に抜け出す横綱相撲で頂点に上り詰めた。
ここまでの道のりは平たんではなかった。500キロを超す馬格に恵まれる一方、背腰に疲れが出やすいというウイークポイントを抱えていた。「
毎日王冠を背中の痛みで回避したが、今はすっかり治まった。治療しながら軽めに調整は続けていました」。陣営は無理せず、じっくりと時間をかけて立て直した。
ローテの狂いという不安を一掃したのが12日の1週前追い切り。ともに西下する、11年
安田記念馬
リアルインパクトと美浦Wで併せて6F83秒5-39秒0-12秒7(馬なり)。迫力満点に1馬身先着した。「動きは良かった。まだ少し太め感はあるが、輸送もあるのでちょうど良くなる」。春に彗星(すいせい)のごとくマイル界を制圧した
スクリーンヒーロー産駒が、今度は“絶対王者”の地位を狙う。
提供:デイリースポーツ