もう“銀メダル”はいらない。
サウンズオブアースはこれまで、昨年の
京都新聞杯、
神戸新聞杯、
菊花賞に、今秋初戦の
京都大賞典で2着。いまだに2勝馬で重賞は未勝利だ。それでも前走は、次戦で
天皇賞・秋を制した
ラブリーデイから0秒2差。仲田助手は「もちろん向こうも良くなっていると思いますが、ウチの馬も1回使って良くなっていますからね」と、状態面の上積みで逆転を狙う。
その言葉を証明するように中間は活気十分だ。18日の1週前追い切りはM・デムーロが騎乗し、栗東CWで
アンバーグリスキー(3歳500万下)と併せ馬。シャープな脚さばきで6F84秒0-38秒8-12秒4を計時し、馬なりで2馬身突き放した。鞍上は「以前に乗った時よりも良くなっている。トモが弱く手前も(スムーズに)変わらなかった馬が、今はスッと変わるから」と成長を実感する。
先週、自身&外国人騎手として初の
JRA年間100勝を挙げた同騎手にとっても、
ジャパンCは特別な一戦だ。08年に9番人気の
スクリーンヒーローで制覇。
ディープスカイに
ウオッカ、
メイショウサムソンの3世代ダービー馬など強豪を撃破し「馬が柔らかくて元気で自信はあったけど、あれはミラクル」と振り返る。「世界が見ている国際レース。雰囲気がすごい。勝ちたいね」と自身2勝目に意欲を燃やす。
今回が35回目となる
ジャパンCで、2勝以下馬が勝った例はない。“最強の2勝馬”が新たな歴史の扉を開く。
提供:デイリースポーツ