4万4000人を超す観衆に見守られ、天下統一を果たしてから1年。
チャンピオンロードを歩む
ホッコータルマエが、再び桶狭間に帰ってくる。
JRAの
ビッグタイトルをつかんだチャンプの新たな命題は、統一ダートGIV10。連覇を果たせば、V9の
ヴァーミリアン、
エスポワールシチーというビッグネームを抜き、未知の領域へと踏み込むことになる。
秋初戦となった
JBCクラシック(3着)の結果を真正面から受け止め、この中間は攻めの姿勢をより鮮明にしてきた。1週前には、栗東坂路でハードな併走追いを展開。4F51秒6-12秒8という自己ベストタイの時計を叩き出した。「本当にいい時しか出ない時計。理想的なケイコができましたし、良くなってきています」。前年(
JBCクラシック4着から戴冠)同様、着実に上昇カーブを描く相棒の姿に、幸はあらためて勇気を得た様子だ。
「前走もよく頑張ってくれています。結果に関しては、休み明けが響いたということでしょう。ひと叩きしたことでいつも通り、良くなってきています」。担当の相良助手は、変わらぬ信頼感を口にする。レジェンドを超えて未踏のV10へ。ゴールの向こう側には、誰も見たことのない景色が広がっている。
提供:デイリースポーツ