チャンピオンズC(GI・ダ1800m)に出走する
コーリンベリー(牝4・美浦・
小野次郎)と
グランドシチー(牡8・美浦・
相沢郁)が、レースに向けて最終追い切りを行った。追い切り後に関係者に話を聞いた。
コーリンベリーについて、小野調教師。
「前走の
JBCスプリント(JpnI)優勝は、嬉しかったですけど、実感があまりありませんでした。転厩して1か月でしたし、責任を果たせたというのが正直な気持ちでした。出遅れ癖があり、出遅れなかった時には強い競馬ができます。前走あのような大きなレースで勝ちましたので、疲れが残らないようにだけ注意して調整してきました。牝馬で仕上がりも早く、良い感じで来ています。
先週はダートでやりたかったのですが、雨で馬場が悪かったので、ポリトラックでやりました。ポリだと時計が出過ぎるので、そのあたりはセーブ気味に無理をしないようにしましたが、息も動きも良かったですし、今週は無理をせずサッとやる程度にしました。良い意味で、安定していると思います。
今回距離が1800mになりますので、ファンの皆さまもそのあたりがどうかと思っていらっしゃると思うのですけど、僕も距離が持つのか持たないのか、正直わからないです。ただ普段の調教の感じや馬の性格的なものを見ても、距離の融通性はあるのではないかと感じましたし、いろいろな可能性を見る上でも1800mを使ってみます。右回りの時は『直線で手前を替えない』と松山騎手が言っていましたし、左回りの方が良いのではないかと思います。
今回はメンバーがすごく強いですが、前走で男馬を蹴散らしてきましたので、この馬の力を信じています。良い競馬をしてくれることを期待していますが、短いところで結果が出ている馬ですし、来年の
フェブラリーSに向けてどんな競馬をしてくれるのか、またどんな収穫があるのかを考えての出走です。無事に頑張ってきてほしいです」
グランドシチーについて、
津村明秀騎手。
「先週、今週は良かったですね。年齢的にもさすがに上積みはありませんが、それまではあまり調教は動かなかったですし、ここ最近の中では良く動いていましたから、状態は良いと思います。小回りでなければ、コースはさほど向き不向きのないタイプです。あとは流れが向いて、どれだけの競馬ができるかでしょう。今年1月に中京の
東海S(GII)で2着と頑張ったように、冬の方が成績が良い傾向にありますので、そのあたりに期待したいですね」
なお
ノンコノユメ(牡3・美浦・
加藤征弘)は、明日木曜日(12/3)に追いきりを行う予定。
(取材・写真:佐々木祥恵)