昨年の覇者
ホッコータルマエは主戦の幸を背に、栗東坂路で実際の時計以上に負荷をかけられ、文句なしの動きを披露した。4F54秒2-39秒6-12秒3。全体時計こそ目立たないが、躍動感のある動きで半馬身の先着を決めた。「先週、目いっぱいの追い切りを消化して調子が良くなっていたので、けさはしまいを伸ばしました。前走よりも間違いなく状態は良くなっていますね」と手綱越しに得た感触の良さに、幸は頬を緩ませる。
休み明けの
JBCクラシックを
ステップに、大一番に臨むのは昨年と同じ。昨年は4着、今年は3着からの参戦となったが、鞍上は「JBCに向かう段階でも昨年よりいいなと感じていましたし、使ったあと(の状態)も昨年勝った時よりいい」と言い切る。6歳という年齢的な衰えは感じられないどころか、状態面は青写真通りに上昇している。
現在、
ヴァーミリアン、
エスポワールシチーと肩を並べる統一ダートGI9勝。勝てば単独トップの大記録となる。「負けられない気持ちとプレッシャーがあります。(統一ダートGI10勝は)いずれ達成できると思うが、ここで決めたいですね」。幸は強気な姿勢を貫いて挑む。
提供:デイリースポーツ