シンザン記念(GIII・芝1600m)に関東から1頭だけの参戦となる
アストラエンブレム(牡3・美浦・
小島茂之)が、坂路コースで最終追い切りを行った。同馬について小島調教師のコメント。
「今週は単走で追い切るつもりでしたが、先週併せ馬でやった感じが良かったので、今日も同じイメージで併せ馬にしました。時計は遅いですけど、速くなりすぎるのは嫌でしたから良かったと思います。状態も前回よりも良くなっていますね。今週の馬体重は469です。輸送してどのくらいになるかですが、初戦(中京・新馬・2着)、2戦目(新潟・未勝利・1着)ともに輸送で体が減らなかったですからね。
お母さんの
ブラックエンブレムやその妹の
ピースエンブレム、兄の
ブライトエンブレムもゲートが悪かったのですが、この馬は最初からそうでした。前走(
サウジアラビアRC・3着)は帰厩からレースまでの間隔があまり長くはなく、ゲート練習中に立ち上がらなくなってきたところでレースに使ったので、馬の中で整理がつかなかったのかもしれません。それもあって今回は牧場さんとも相談して、早めにこちらに戻しました。今回はゲート練習では1度も立ち上がっていません。
母の
ブラックエンブレムは種牡馬の特徴を出す繁殖のようで、この馬の兄弟たちは皆タイプが違います。すぐ上の兄の
ブライトエンブレムは重厚感があって
パワータイプですが、この馬はしなやかで軽さがありますね。今回は1600mの距離を求めて遠征しますが、コースは左回りでも右回りでも問題ありません」
(取材・写真:佐々木祥恵)