日本
中央競馬会(
JRA)は25日、東京都内のホテルで2015年度の
JRA賞授賞式を行い、
年度代表馬に選ばれた
モーリスの関係者や、
JRA最多勝利騎手に輝いた
戸崎圭太騎手らが表彰された。
年度代表馬と
最優秀短距離馬に選ばれた
モーリスのオーナー、吉田和美氏は「やっとこの馬の素質が開花した、とても幸せな一年でした。この馬は感情を集中力にかえられる、おもしろいアスリートなんです。思い出のレースは
香港マイルです。レースは先生や牧場のスタッフたちと見ていたのですが、みんなで輪になって飛んで喜びました。とても思い出深い一日でした」と昨年の大活躍を喜んだ。
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堀宣行調教師は「(転厩してきて)長所はいつも一生懸命走ること、それゆえに体に疲れが溜まりやすいのが短所だと感じました。そのため段階的に調教を強め、やり過ぎないことを気をつけてきました。今はノーザンFしがらきで香港の疲れを取って乗り始めているのですが、完全に取り切れてないので、帰厩時期や目標はまだ未定です」と復帰戦は未定である現況についても語った。
堀厩舎の森安輝正助手は「初めて乗った時、ものが違うなと感じました。全体的なバネと柔らかさが他の馬とは違うなと思いました」と述べ、宗像徹厩務員は「性格は思ったよりおとなしいです。目まぐるしい一年でした」と語ってくれた。
生産牧場の戸川牧場、戸川洋二場長は「生まれた頃の
モーリスは、骨格がしっかりしていて男馬らしい感じでしたが、特に特徴のない普通の子馬でした(笑)。昨年の活躍を見ていて、うちの生産馬ではないような気持ちがしていました」と思い出を語ってくれた。