アジアのマイル王が中距離路線の制圧を狙っていく。15年度
JRA賞授賞式が25日、都内のホテルで盛大に行われた。
年度代表馬、
最優秀短距離馬を受賞した
年度代表馬を受賞した
モーリスにとって16年は新たなチャレンジに挑む一年となる。
「やっと素質が開花した。面白いアスリートですよね。感情を集中力に変えられる」と壇上で語った吉田和美オーナーは、今後の目標として中距離路線への参戦を示唆。「マイルは昨年GIを3勝していますから。挑戦したい気持ちはある」と意欲を示した。
既に芝1800mの
ドバイターフ・UAE・GI(3月26日・メイダン)に予備登録を済ませており、「やはり格式のあるレースですから」と芝2000mのクイーンエリザベス2世C・香港GI(4月24日・シャティン)も選択肢のひとつに入れている。また、国内でもマイルではなく
宝塚記念(6月26日・阪神、芝2200m)へ参戦し、王道路線の強豪と激突するシーンもありそうだ。
「現時点での適性はマイル。そこから大きく逸脱することはない。種牡馬になったとき、評価されるようなレースを選んでいきたい」と話したのは堀師。
モーリス自身は現在、香港遠征の疲れが抜け切れていない状況だけに、「2月上旬に始動戦のメドがつけられれば」と話すにとどまった。夢の実現へ、まずは怪物の順調な疲労回復が待たれる。
提供:デイリースポーツ