模擬レース全9戦の総合ポイントで争う
チャンピオンシップは、計3勝を挙げた
森裕太朗君が優勝した。大腿骨や骨盤の骨折など、在籍時には大けがを経験。それでもあきらめることなく、4年間をかけて無事卒業した努力家だ。「最後まで全力で馬を追います。新人賞は獲りたい。ゆくゆくはダービーに乗せてもらえればいいですね」と夢を膨らませていた。
技術が優秀な生徒に贈られるアイルランド大使特別賞を受賞したのは
木幡巧也君。「技術をさらに向上させて、てっぺんを狙いたいですね」と意気込みを語った。「この賞は兄(初也)も獲っているのでうれしい。将来は木幡家4人でレースに乗るのが夢」。父・初広、騎手課程33期生の育也君との“親子4人競演”という、
JRA史上初の快挙へ胸を躍らせていた。
来賓のひとりとして祝辞を述べたのは、日本騎手クラブ副会長の福永。「昔と何も変わっていないね」と12期生として卒業した当時を懐かしんだユーイチは「20年前と違って、地方や海外のトップジョッキーが来る厳しい時代。目先の1勝にこだわらず、確固たる技術を身に付けることを最優先にしてほしい」と激励の言葉を送った。
◆競馬学校騎手課程32期生
氏名 出身地 所属予定厩舎
荻野極(おぎの・きわむ) 東京都 栗東・清水久
菊沢一樹(きくさわ・かずき) 茨城県 美浦・菊沢
木幡巧也(こはた・たくや) 茨城県 美浦・牧
坂井瑠星(さかい・りゅうせい)東京都 栗東・矢作
藤田菜七子(ふじた・ななこ) 茨城県 美浦・根本
森裕太朗(もりゆうたろう) 宮城県 栗東・鈴木孝
提供:デイリースポーツ