歴史的偉業に挑む。昨年度の
最優秀ダートホースに輝いた
コパノリッキーが、府中の頂上決戦に向けて意気揚々だ。「できるだけいい状態で出してあげたいですね」と村山師は意気込みを口にする。
一昨年は16頭立てのしんがり人気でGI初Vを成し遂げると、1番人気で迎えた昨年はレース史上初の連覇を達成。今年は
JRA史上初となる同一GI3連覇が懸かる一戦だ。「今回も自分の競馬ができれば、結果はついてくると思います」と師は期待する。昨年から新興勢力の台頭も目立ってきたが、「世代交代はまだまだでしょう。馬は元気だし、7、8歳まで(トップで)走れる」と王座防衛に自信をにじませた。
チャンピオンズC(7着)、
東京大賞典(4着)と、近2走は息の入らない厳しい流れに巻き込まれて精彩を欠いたものの、前走後は短期放牧を挟んでリフレッシュ。着々と反撃態勢は整いつつある。栗東CWの1週前追い切りは外から僚馬にかぶせられ、そこからまた差し返すという、実戦を強く意識した追い切りを消化。5F70秒0-12秒4(馬なり)のタイムに「まだ、少し太め残りかな。当週はしっかりとやっていきたい。でも、雰囲気は良さそうですよ。毛ヅヤもいい」と指揮官は言うが、順調に具合は上昇中だ。あらためて力を誇示し、金字塔を打ち立ててみせる。
提供:デイリースポーツ