中山記念(GII・芝1800m)で戦列に復帰する
ドゥラメンテ(牡4・美浦・
堀宣行)が、
ミルコ・デムーロ騎手を背にウッドチップコースで最終追い切りを行った。追い切り後、橋本調教助手にここまでの調整過程や仕上がり具合について話を聞いた。
「通常は帰厩して1本目から当該週まで段階的に調教の強度を上げていきますが、今回は2週前の段階で少し調整が遅れてしまっていて、1週前の追い切りでは結構やる形になりました。急に負荷をかけたにもかかわらず、やはりポテンシャルの高い馬で体力もありますし、馬もしっかりそれに応えて動けていました。追い切りの反動もなかったですし、週末もルーティン通りの軽い追い切りをこなすことができましたので、幸い少しずつ軌道修正はできてきています。
ただそうは言ってもそれまでの調整の遅れはやはりあると見受けられましたので、水曜追いにしました。水曜追いにすれば木曜追いよりもレースまでの間隔が開きますので、その分強い負荷もかけられますからね。この馬に限らず、今回のように調整の過程で遅れが生じるなどした時には、馬の状態を見ながら木曜から前倒しして調整するということは常にしています。
追い切りの指示は、15-15で行って終いはシャープに動かして、ジョッキーの感覚で足りないところがあれば補ってほしいというものでした。反応も良かったですし、終いまでしっかりハミを取って走れていましたし、デムーロ騎手の感触も良さげでしたね。休み明けの仕上がりではありますけど、十分走れる体付きになっていると思いますし、力は出せると思います」
(取材・写真:佐々木祥恵)