昨夏に急逝したG17勝馬ディープインパクトの日本最後の子どもが27日午前2時50分、北海道安平町のノーザンファームで生まれた。
鹿毛の牡馬で、母はG13勝馬スイープトウショウ。ノーザンファームの中島文彦場長は「お母さんにも似ていて、しっかりとした脚の長めのいい馬が生まれましたよ」と話した。
天馬の忘れ形見だ。ディープインパクトは昨年、頸部(けいぶ)の痛みなどから2月18日に種付けを中止。20年の種付け再開に向けて7月28日に患部の手術を行ったが、回復かなわず同30日にこの世を去った。最終世代となった昨年の交配頭数はわずか24頭にとどまり、その半数以上が海外生産牧場の繁殖牝馬だった。今年生まれたの産駒は日本産馬初の英クラシック勝ち馬サクソンウォリアーの全弟(母メイビー)など、精鋭ばかりだ。
父母合わせてG110勝。JRA・G13勝牝馬との配合が最終産駒の希少価値をさらに高める。国内の牧場に限れば、今年ディープとの子を生んだG1勝ちのある繁殖牝馬は、今回の母スイープトウショウの1頭のみ。母は現役時代に24戦中13戦で最速上がりを繰り出した切れ者で、05年宝塚記念ではしぶとさも見せてハーツクライ、前年の年度代表馬ゼンノロブロイを下した名牝だった。末脚を武器に日本の競馬を盛り上げた2頭の子どもは、順調なら22年の夏以降にデビューを迎える。
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