3月17日午前9時35分、1991年に
宝塚記念を制した
メジロライアンが老衰のため、亡くなった。
メジロライアンが余生を過ごすレイクヴィラ
ファームの岩崎伸道氏に話を伺った。
「つい最近までとても元気に余生を過ごしていました。毛ヅヤもよかったし、世話しているみんなと『
シンザンの持つ長寿記録(35歳)を抜こう』を合言葉にしてきたほどでした。ところが3日前の朝、起きれなくなりました。人が手を貸して起こそうとしたけど、起きれない。それでも目は
パッチリ開いていたので、点滴を打って栄養を補給。与えた
ニンジンも食べていました。しかし、昨日(16日)の夜、容態がさらに悪くなりました」
この時点で急遽、レイクヴィラ
ファームから管理していた奥平真治元調教師、主戦の
横山典弘騎手、担当厩務員だった小島浩三さんに連絡を入れ「覚悟が必要な状況」(岩崎氏)であることを彼らに伝えた。そして、今日17日早朝、
メジロライアンはこの世を去った。
「本当にファンの多い馬で、今もなお、たくさんの人たちから愛され続けています。最後に担当していたスタッフも本当にライアンのことが大好きで、とても熱心に面倒をみてくれました。晩年まで本当に幸せな日々を送れたと思います」
レイクヴィラ
ファームにはメジロ牧場の功労馬たちの墓が設けられており、同世代で活躍した
メジロマックイーン、
メジロパーマーの墓もある。ライアンはその隣で眠ることなる。
「ライアンの墓石ができるまでは、牧場内に献花台を設けて弔います」
多くの人々に愛された
メジロライアン。一般のファンの方々の同牧場への連絡先は以下のとおりだ。
レイクヴィラ
ファーム
北海道虻田郡洞爺湖町成香308
0142-82-5565
(取材・文:花岡貴子)