スマートフォン版へ

みんなの投稿ニュース

七戸産ミライヘノツバサ 天皇賞に出走

  • 2020年04月30日(木) 20時49分
  • 1
  • 9
 3日に京都で行われる天皇賞に、青森県七戸町の諏訪牧場が生産したミライヘノツバサ(牡7歳)が出走する。中央競馬で最も格式の高いGIレースに同馬が出走するのは3歳時の菊花賞以来。一時は大けがで現役続行すら危ぶまれたが、度重なる試練を乗り越えて大舞台への切符をつかんだ。県産馬の天皇賞優勝は、同じく諏訪牧場が生産した1978年のグリーングラス以来遠ざかっており、関係者は「何とか良い成績を」と期待している。

 ミライヘノツバサは、県産馬として22年ぶりに中央競馬のGIレース(2001年の阪神ジュベナイルフィリーズ)を制したタムロチェリーの孫。曽祖父は諏訪牧場で繋養された英ダービー馬セクレト、祖父は日本軽種馬協会七戸種馬場で繋養された米ケンタッキーダービー馬シルバーチャームという青森県ゆかりの血統だ。

 「体は小さかったが、性格は勝ち気でやんちゃな馬だった」と振り返るのは、諏訪牧場場長の諏訪豊蔵さん(70)。生後約1年間を同牧場で過ごした後、競走馬になるためのトレーニングを積む施設に移動してからは、日に日に体格が良くなっていったという。

 16年1月のデビュー後は順調に勝ち星を重ね、同年10月に3歳最高峰の一つである菊花賞にも出走(13着)。翌17年3月には天皇賞の前哨戦・日経賞(GII)で2着に入り、本番での好走が期待されたが脚元の大けがで1年以上戦線を離脱。18年9月の復帰後は上位に入れず、一時は引退も検討された。

 風向きが変わったのは、今年2月に行われた長距離レース・ダイヤモンドステークス(GIII、芝3400メートル)。出走16頭中最低人気という低評価を覆して1着となり、県産馬として約12年ぶりに重賞タイトルを手にした。

 このレースに近い芝3200メートルで争われる天皇賞。管理する伊藤大士調教師は「心臓が強く、スタミナ勝負には期待できる」と太鼓判を押す。29日の最終追い切りでも納得の動きを見せたといい「けが明けでは一番ともいえる出来。天皇賞は特別な舞台。出るからには一番上を狙いたい」と力を込める。

 競馬は現在、無観客で行われており関係者も競馬場への立ち入りが制限されている。諏訪さんも現地での応援は諦め当日はテレビの前で声援を送るつもりだ。

 「まずは無事に走ってきてほしいという思い。長く活躍してグリーングラスが制した有馬記念で引退できればうれしい」
ネタ元のURL
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/346994

みんなのコメント1件

新着投稿ニュース

投稿ニュース 注目数ランキング