前走の
中山牝馬S(GIII)では、落鉄しながらも僅差の2着だった
ルージュバック(牝4・美浦・
大竹正博)。同馬の追い切りを終えて、管理する大竹調教師が共同記者会見に臨んだ。
(今日の追い切りについて)
「活気があって良いと思いました。シチュエーション的に少し厳しい状況を作っていこうと思って、3頭併せの一番後ろの内側で我慢させるという追い切りを課しました。我慢させる中でもハミをこっちに譲ってくるような部分もちゃんとあったということでした。足りない分はゴール板を過ぎてそこで補うようにという指示をしておいたのですけど、その伸びも良かったですね」
(仕上がりも上々?)
「はい、良いと思います」
(前走はレース中に落鉄があったが?)
「この中間の調整過程において、それが特に影響することはありませんでした。ただ前回のレース後は、厩に帰るのがやっとでした。そのあと痛み止めを打っても、痛みが消えないくらい痛かったようです。痛みは1週間弱続きましたが、そのあとは特に問題はなかったです」
(この馬自身、GI5回目の挑戦になるが、今回はどのような気持ちで?)
「いつも期待を寄せられている馬ですし、それに応えられるように頑張ってはきているのですけど、なかなかタイトルが取れませんでした。是非取りたいと思っています」
(
桜花賞以来のマイル戦、勝負のポイントは?)
「
桜花賞の時は、ゲートは5分に出られたとは思っていますけど、スペースがなくどんどん後ろに下がってしまいました。それ以来のマイル戦なので、やってみないとわからないですね」
(東京の舞台は?)
「東京、新潟は同じ左回りですし、これまでの戦歴を見ても左回りで好成績を収めているので、東京の舞台は良いと思っています」
(今回騎乗する
ルメール騎手について)
「僕がずっと考えている
ルージュバックとは少し違ったイメージで乗ってくれて、新味を出してくれる可能性があるのではないかと期待しています」
(最後に意気込みを)
「僕が意気込んでも仕方ないので、今やれることをとにかくしっかりやって、当日までベストのコンディションで持っていけるようにと考えています。他の陣営もしっかり調整をしてきているでしょうし、本当に運だと思っています。あとは皆さんの応援があれば、もうひと伸びできると思いますので、応援よろしくお願い致します」
(取材・写真:佐々木祥恵)