「
ヴィクトリアマイル・G1」(15日、東京)
7番人気の
ストレイトガールが、中団から鋭脚を放って快勝。レースレコードで史上2頭目の連覇を達成した。2着には1番人気の
ミッキークイーン、3着には2番人気の
ショウナンパンドラが入線した。
仕上がりはほぼ
ピーク。14日にけがから復帰したばかりの浜中も完璧に乗った。でも、どうしようもないものが足りなかった。本質的な距離適性。
ミッキークイーンは坂下からの瞬発力勝負で一気に突き放された。鞍上は「ギアの入り方がマイラーと違った」と冷静に敗因を語った。
3角で
ストレイトガールの後ろに滑り込むように入り、マークしたまま4角を回った。しかし、坂の途中で先に抜け出した前年覇者に2馬身半差まで詰め寄るのが精いっぱい。池江師は「勝った馬が強かったですね。後ろにいたが、馬なりで離されてしまった」と脱帽した。
マイルを見越した秘策はあった。テンから促して行く。レース前に浜中と策を確認。3角で
ショウナンパンドラの前に入りポジションを奪う。鼻差の2着争いをしのいだのは作戦勝ちだ。
「もともとマイラーではない馬を使った。様子を見て、次はオーナーと相談。でも、使う場合も斤量など考えると他に選択肢もないね」と池江師。現時点で立てられる方針は
宝塚記念(6月26日・阪神)に続戦するか、秋から本格始動するかのほぼ2択だ。いずれにせよ“本業”の中距離で巻き返しを図る。
提供:デイリースポーツ