「
オークス・G1」(22日、東京)
計算通りだ。
アットザシーサイドの最終リハは18日、栗東坂路で単走。いつものパターンでしまい重点に追われ、4F57秒5-41秒0-12秒3をマークした。
日曜(15日)に実質的な追い切り(栗東坂路4F52秒4-38秒0-13秒6)を消化し、直前はセーブ気味に追うのが“浅見厩舎流”の調整。騎乗した浅見助手が「順調ですよ。時計も思っていた通り」と好感触を伝えたように、動きはハツラツとしていた。
一方で「少し物見をしていた」と不安材料も口にしたが、それは「前回ぐらいからそういう面はあった。いい意味で余裕があるのかな」と前向きに解釈。確かに
桜花賞(3着)での鋭い伸び脚を見れば心配は無用か。むしろ、800メートルの距離延長を考えれば、適度な気の抜き加減はプラスに働きそうだ。
万全の仕上がりで、
オークス3勝の福永へバトンタッチ。勝ち方を知る男は、V条件として「乗りやすさと立ち回りのうまさ」を挙げる。その点、パートナーは「展開に左右されない器用さを持っている。どんな競馬でもできるのは強みだね。いろいろと試していると、こういうときに楽なんだ」とニヤリ。苦境を我慢強くこらえてきた経験が、ここ一番で大きな武器となる。逆転Vへ、準備は整った。
提供:デイリースポーツ