「
マーメイドS・G3」(12日、阪神)
常識にかかるようになってきた。前走の
都大路S。スタートを決めてすんなりと先手を奪った
ナムラアンは絶妙なペースでレースを支配。オープン昇級2戦目で、強豪牡馬を相手に逃走劇を演じてみせた。「逃げる指示を出したわけじゃないよ。行く馬もいなかったし、ジョッキーの判断だね。気性的な成長もあるけど、それ以上にスムーズにゲートを決めたことが大きい」と福島師は振り返る。
以前から能力は評価されていたが、気性難とゲートの不安から力を出し切れていなかった。その課題がここにきて解消。スムーズな走りができるようになった。「前走に関しては休養を入れてフレッシュな状態になっていたことも大きいね。とにかく、発馬を決めることが条件」と指揮官は分析する。
1日に行われた栗東坂路での1週前追い切りは上がりを重点に4F53秒7-12秒6。さらなる上積みを感じさせる走りで好仕上がりをアピールした。「出来はいい。この馬は掛かるぐらいの時の方が状態はいいんだと思う。それをレースでいかになだめるか」とトレーナー。重賞初挑戦となる今回、気になるハンデは「55キロを想定している」と話していた通りになった。身上のスピードを武器に一気に重賞タイトルをつかみ取る。
提供:デイリースポーツ