「
エプソムC・G3」(12日、東京)
再出発だ。昨年の
きさらぎ賞以降、1年4カ月間も勝ち星から見放されている
ルージュバックが、久々のタイトル奪取に燃えている。
前走の
ヴィクトリアマイルは好位勢の直後で脚をためるも結果は5着。大竹師は「エンジンがかかる前に終わってしまった」と唇をかむ。昨年の
桜花賞でも断然の人気を裏切っているように、マイルの距離は短かったようだ。「レース後はすぐに息が入っていた。その分、レースのダメージは少ない」と中3週での参戦を決めた。
前走後は短期放牧を挟んで1日に帰厩。5日に美浦Wで6F83秒7と長めから追い切るなど、順調な調整が進む。「得意の9Fに戻るのはいい。広い東京コースも合う」と指揮官の口調によどみはない。3戦2勝、2着1回の9F戦ならば前走と違う姿を見せることができるはずだ。
同日に阪神で牝馬限定重賞の
マーメイドSがあるが、あえて陣営は牡馬混合戦のここを選択。トレーナーは「(
マーメイドSは)ハンデ戦なので斤量を背負わされることに加え、阪神への輸送もあるので」と説明。強豪牡馬が相手でも十分勝算があると見込んでの参戦。まずは久々のVを決め、復活の足掛かりにする。
提供:デイリースポーツ