ユニコーンS(GIII・3歳OP・ダ1600m)の出走馬で、今日(6/16)、ウッドチップコースで追い切った
ストロングバローズ、そして昨日(6/15)追い切った組の注目馬についての関係者のコメント。
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ストロングバローズ(牡3・美浦・
堀宣行)について、橋本調教助手。
「先週しっかりとやりましたので、今日はサラッとやりました。トモが疲れやすい馬ですが、間隔をあけて使っていますので、まずまず良い状態で出走できそうです。東京では2回負けていますが、それなりの理由があります。
オキザリス賞(500万下・2着)では、気性的なものもあったので距離短縮は良いと考えていましたが、1400mは忙しかったですね。
ヒヤシンスS(OP・2着)は勝ち馬も強かったですが、相手とは脚質の差もありますし、レース内容は良かったです。流れ1つで結果も変わると思いますし、競馬が上手で安定している馬なので、この相手でも楽しみですね」
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マイネルバサラ(牡3・美浦・
松山将樹)について、松山調教師。
「前走(鳳雛S・OP・2着)は初めての京都競馬場でしたし、東京、中山は当日輸送なので、それもあって阪神には前日に入りました。ジョッキーもテン乗りで初物づくしでしたが、この馬自身も地力をつけているのか、馬の後ろで我慢して脚がたまってロスなく運べました。ジョッキーも指示通りに乗ってくれましたし、あわやというところまで来てくれました。
いつもレース後はビッグレッド
ファーム鉾田に放牧に出しますが、今回は在厩で調整しています。前走も追い切り前日に雨が降って馬場が重かったのですが、今週も雨の影響で馬場は軽くなかったので、負荷がかかっているなという動きでした。
前向き過ぎるところがあって前半で力んだ分、直線の長い東京では最後はアラアラになっていまいがちです。それで馬の後ろで折り合えるようにここ2、3戦、競馬をしていたのですが、それが良い方向に出て前走の結果に結びついています。その辺が今回の競馬でも出てほしいですね。相手は強いですけど、ここまで順調に来ていて成長もしていますので、そのあたりに期待したいです」
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イーグルフェザー(牡3・美浦・
小笠倫弘)について、
吉田豊騎手。
「追い切りに乗った印象では癖もないですし、しっかりした馬で雰囲気も良かったです。ただ抜け出すとフワフワするところを見せていましたので、レースでは早めに抜け出さない方がいいかもしれません。そういう馬なので、メンバーが強化されても頑張れそうな感じもしますね」
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ヤマイチジャスティ(牝3・美浦・高市圭二)について、高市調教師。
「今週の追い切りの動きも良いですし、前走(500万下)を勝った後はここを目標に順調です。前走はゲートをうまく出られたのが良かったですが、それもトモがしっかりしてきたからだと思います。2走前に東京の1600mを経験していますが、あの時は距離を心配して後ろから行きすぎましたね。今回は前走から1ハロン距離は延びますが、大丈夫だと思います」
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スミレ(牝3・美浦・
加藤征弘)について、加藤調教師。
「先週併せ馬でしっかりとやっていますし、牝馬ですから今週は半マイルから単走で追い切りましたが、動きも良かったです。最初はスタートがとても良くて、ある程度の位置で運べたのですが、気持ちが前向きになり過ぎたところがありました。ここ2戦はダートに替えて、道中砂を被って息を入れることを覚えました。前走はジョッキーと終いを生かす競馬をしようと相談していたのですが、その通りのレースができました。
前走(500万下・1着)後はノーザン
ファーム天栄に放牧に出して体を戻しましたが、フックラして帰厩しています。東京の1600mは向こう流しが少し長く、そこでペースが落ち着いた時に気持ちが入り過ぎなければと思います。ただレースを覚えてきましたし、今シーズン1番の状態で出走できそうなので、期待以上の末脚を発揮してほしいです」
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ビービーサレンダー(牡3・美浦・
久保田貴士)について、久保田調教師。
「前走(青竜S・OP・10着)はゲートの中が悪かったですね。トレセンではそうでもないのですが、競馬に行くと悪いところが出てしまいます。それで後ろからの競馬になりましたが、そうなると厳しいです。勝った時は普通だったのですけどね。
以前より調教でもしっかり動けるようになっていますし、使いながら馬もしっかりしてきて良くなっています、今週の追い切りの動きも良かったですよ。若干マイルは長いような気もしますが、終い脚を使ってくれるような競馬ができればと思います。ただここは相手が強いですし、どこまでやれるかですね」
(取材・写真:佐々木祥恵)