「
宝塚記念・G1」(26日、阪神) 8番人気の
マリアライトが、逃げる
キタサンブラックをゴール前でかわし、外から猛追した
ドゥラメンテをしのいでV。並み居る強豪牡馬を蹴散らし、05年
スイープトウショウ以来、11年ぶり3頭目の牝馬の優勝を決めた。
阪神競馬場到着時に「道悪はさほど苦にしない。小柄な牝馬ながらも
パワーがある」と伊坂助手が胸を張った
マリアライト。力のいる馬場にもがくラ
イバルを横目に、直線力強く抜け出した。
前半1000メートル通過が59秒1。馬場状態を考えれば、かなりシビアなラップを刻んだ。しかも、馬場の内めは傷みが激しく、インコースを走る馬はスタミナをロス。その点、後方から終始コンディションのいい外めを追走した勝ち馬には、消耗戦を最後まで走り抜く体力が残っていた。仕掛けのタイミングも
ドンピシャ。8枠16番を最大限に生かし、馬場と展開を読み切った鞍上の好騎乗が光った。
1番人気の
ドゥラメンテは、中団後方の馬群を追走。直線は勝ち馬の真後ろから猛追したが、わずかに踏み遅れた分、首差及ばなかった。2着惜敗も、メンバー最速の末脚はさすがの存在感だ(レース後につまずき左前ハ行)。逃げた
キタサンブラックは負けて強しの3着。馬場と展開を考えれば、この馬が一番強い競馬をしていたと言ってもいい。完全に本格化。今後もスターダムを歩み続ける。
提供:デイリースポーツ