「
CBC賞・G3」(3日、中京)
声援の待つ真っすぐな直線。内で粘る2頭に外から芦毛馬が襲いかかる。最後に歓声を一身に浴びたのは、メンバー最速の上がり3F32秒7で突き抜けた
レッドファルクス。この勝利で中京芝は3戦3勝。舞台巧者ぶりを存分に発揮して、重賞初Vを決めた。
「ダートも芝も使ってきてこの速い時計(1分7秒2)ですからね。驚きました」。14年に中京芝で未勝利を勝った時以来、約2年3カ月ぶりのタッグとなったM・デムーロだが、ずっと注目して映像をチェックしていたという。それでもレコードでの快勝劇は、想像すらしていなかった。
最強の相棒
ドゥラメンテが
宝塚記念を最後に引退。ともに
凱旋門賞へ、という夢はついえた。それだけに変わらぬエールが身に染みる。「ミルコ!ミルコ!とパドックで応援してもらったことが、すごくうれしかった。
ドゥラメンテのことは残念ですが、これからも頑張ります」。自身50勝目となる重賞Vに笑顔を浮かべ、ファンが差し出す色紙1枚1枚にその名を書き込んだ。
ファ
ルクスの今後について明言を避けた尾関師だが、「まさかこんな時計で走るとは、正直びっくりです」と、ダートでも4勝を挙げる愛馬に大きな可能性を感じたことは間違いない。ス
プリント界に誕生した新たな星。この先、想像を超える芦毛伝説を紡いでいってくれるかもしれない。
提供:デイリースポーツ